第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
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! 誰に向かって言っているのだ!! この最高司令官に向かって!!」
「はいはい。オレに負けない様にな? 手加減はしないから」
「誰がだ! ガキが!」
「誰がガキだ! アホが!!」
……傍から見たら、どう見てもじゃれ合っている様にしか見えない。かなみは、その姿を見てなんだか複雑な想いを浮かべていた。丁度その時。
「はぁ、馬鹿言ってるんじゃないの。ユーリもランスと一緒になってどうするのよ」
司令部の扉が開き、そこから入ってきたのが。
「ああ、おはよう。志津香」
志津香だった。
朝は朝だけど、もう殆ど昼頃。ユーリと志津香は、其々別の持ち場についていたから、本日初対面と言う事で、そう答えていたのだ。
「コラぁ志津香! お前にも、誰が最高司令官なのか、その身体に教えてやらなければならないみたいだなぁ……、あへあへにしてくれる!」
「粘着地面」
「んがっ!!」
このやり取りはひさしぶりに見た気がする……。
ランスは、志津香が放った、粘着地面にべたりとひっつき、身動きがとれなくなってしまっていた。
「はぁ、こんなところに仕掛けたら、ランスは兎も角他の者達にも迷惑だろ?」
「ま、それもそうね。ランスは兎も角」
「ケンカ売ってんのか! だぁぁ! さっさとコレ外せっ!」
行動は縛れても、その大きくて五月蝿い口を縛る事が出来ないので、早々に解いた志津香。まだまだ、怒っていた様だが、話が進まない為だ。
「まぁ、やっぱ お前ら見てると退屈しないな! 本当にいつ見ても」
「……はぁ、こっちは結構疲れるんだぞ? ミリ」
いつの間にか、ミリも戻ってきていた様で、先ほどのやり取りを見てニヤニヤと笑っていた。
「ミリ達の方の仕事は大丈夫なのか?」
「ん? ああ、問題無いさ。ミルも張り切って頑張ってくれてるからね。餅は餅屋、薬は薬屋が一番ってね」
ミリはそう言うと再び笑う。ミルも色々と頑張ってくれているのだ。戦闘面では、どうしても遅れをとってしまう(歳を考えたら、十分驚異的だが……)から、他の面では役に立つとの事だった。
「全部終わったら、労ってやらないとな……?」
「ああ、勿論さ」
そう言って2人は笑っていた。
因みに、他のメンバーの現状報告をすると、真知子と優希はジオの町を中心とした情報収集。
ヒトミは、町の子供達のお世話……と言う名の遊び。精神面で皆をケアしてあげてる、と言っていいだろう。
そして、話は本題に入る。
レッドの町を解放した事によって、解放軍もより大きくなった。その説明がエクス将軍から伝えられる。
「レッドの町で的に洗脳されていたリーザス赤の軍の一部部隊、約2、000名程が新たに仲間として解放軍に加わりました
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