第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
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ゃんと定められていたが、それは今回の事が知らされる前だった為、タイミングが悪かった様だ。
『むー、トマトとした事が……ですかねー……。正妻決定戦に参加できずに終わるとか、ありえないですかねーー!!』
『うぅ……、で、でも、私はこの町の復興支援、任されてるし……、でも行きたいのに……』
……地団駄を踏んでいるトマトと意気消沈しているランだった。
ばっちりとついて行く事が出来た他のメンバーは意気揚々!まぁ、勿論 一部決して認めようとしない者もいるけど。
「ランス様、皆さん、迷子の森に行きましょう! ラジールの町の直ぐ傍ですよ!」
「よしよし、しっかりオレ様の荷物も持てよ? シィル!」
ランスは、シィルにそう言うと、拳を突き上げた。……シィルが担ぐ荷物の多さを見て、かなみがため息を吐く。
「ちょっと、シィルちゃんが可愛そうじゃない。少しくらい持ってあげなさいよ」
「馬鹿言うな、オレ様の奴隷だぞ? 当然じゃないか」
「はぁ、どうせガラクタばっかなんでしょ? 全部置いてきなさいよ」
「オレ様の必需品なのだ! 一流の冒険者には、一流のアイテムが必要なのだ、馬鹿者!」
「……ランスに何言っても無理だって、シィルちゃん。辛くなったら言ってくれ。手伝うよ」
「あ、はい。ありがとうございます。ユーリさんも皆さんも」
シィルは、自分の為に言ってくれている。その事が嬉しくて、笑顔でお礼を言っていた。勿論、ランスに叩かれてしまったが、それでも笑顔だった。
〜迷子の森〜
その場所は、ラジールの町の東に位置する森。『迷子』と呼ばれているだけもあり、同じ様な景色が続き、且つ広大。樹海と言っていいだろう。だからこそ、名のとおりに……。
「オレ達が迷子にならない様に注意しないとな」
「がははは! 馬鹿者、迷子になるのは、ガキか三流冒険者くらいだ。超一流のオレ様がなるわけ無いだろう、つまり、オレ様に付きっきりでいれば、安全、と言う訳だぞ? お前たち?? ん? どうだ? 心配なら、オレ様にぎゅーっとしがみつく事を許可しようではないか、がはは!」
デヘ、デヘっと表情をだらしなく緩めながらそう言うが……、明らかにしらーっとしている女性陣。
無言で奥へと進んでいく。その中には、ユーリも加わっていた。話が長くならない内に先へ……と思ったのだろう。ガキ……と言う言葉には、ピクリと来たが、殆ど皆が同じように奥へと進んでいくと言う集団心理?も幸いしたようだ。
「黙って進むなぁ!!」
「……馬鹿、これは優しさってヤツだぜ? ランス」
ふんがー!と怒っているランスにミリは、耳打ちをした。
「なんだと?」
「お前は、ユーリの様に超鈍感
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