第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
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とかは 見てないだろ? まぁ、顔辺りまでは仕方ないにしても、だ。ランスの様に見るつもりは毛頭ない。……魔人の力、今はまだちょっと判る事があるかどうかを、後調べようと……」
ユーリが、レイラの方に向いたその時だ。
「あぁ……アイゼル、アイゼルさまぁ……そこにいらしたのですね……」
「っ……!?」
いつの間にか、秘部を触っていた手を除け、ユーリの首に両手を回して抱き、押し倒される形になった。
どさっ≠ニ言う音と共にベッドの上で重なり合うレイラとユーリ。まるで、恋人を求めるかの様に、レイラにユーリの身体を絡め取られた。
どうやら、彼女を視る為に 深くまで調べていたからだろうか、催眠作用の何かに引っかかったのだろうか?
「(……と、冷静に考えられるんだけど)」
視線を、ゆっくりと上にして、かなみや志津香の方を見た……。ランス達は、まだマリアと色々言い合ってるし、他のメンバーもレイラを救う事が出来る可能性がある事を知って安堵の表情であった為、此方の方には気づいてなかったようだが……。問題は彼女達だ。
否、志津香だけだ。
ごごごごごごごご…………
志津香の背景に、地獄の炎が視える……。赤く染まっていく脚も一緒に視える。かなみは、驚いていた様だが、何処か悲しそうな表情をしていた、と言うより、今の状況を考えたらユーリに非がない事くらい判りそうな物だけど、志津香にとっては、そんなのは、おかまいなしなのである。
「はははは! 色男はつらいねぇ? お、そーだユーリ。オレとも肌を重ねないか?」
「……馬鹿言うな」
ミリも見ていた様で、ココぞとばかりに声を上げた。
ユーリは、彼女の身体を無理矢理は剥がす訳にもいかず……、ただただ抱き枕状態となってしまっている。レイラは裸だから、更に女性陣達の闘争心を、掻き立てる様だ。
「だから、いつまで抱き合ってるのよっ!!!」
「ゆ、ユーリさん……っ!」
「こらこらこら!! 一言一句、想像出来るセリフを放ってくるな! 今のレイラを無理矢理、乱暴に退ける訳にはいかんだろ? だから、手伝ってくれって!」
ユーリの言葉を聴いて、やや殺気を抑えながらも、志津香はレイラの身体をゆっくりと剥がした。かなみは、せめて誰にも見られない様に、とレイラの身体に薄い毛布を被せた。
「……ありがとう、って素直に言いたいがな。脚、踏まれなければ」
「……うるさいわねっ!」
「はぁ、かなみもだ……、オレを握る手、痛いぞ」
「うえっ!? あ、す、すみません……(わ、私もつい……)」
かなみは慌てて握る手を緩めつつ、ユーリの身体を起こした。ヒリヒリと痛む脚と腕……。だが、この先の事はまるで、心配ないな、と何処かで思っていた。
戦い以外でも
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