暁 〜小説投稿サイト〜
異世界系暗殺者
解決の時間(2016/03/31 一部修正)
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。話を聞く限り、記憶には無いが冷静な今の状態の俺でもカスデブを半殺しにしていると思える。

流石に四肢の全てを使い物にできなくすることは無いだろうけど、最低でもセントエルモス・クロスファイアは使って、体に十字架状の斬り傷を刻み込む自信はある。


「……で、カスデブはどうなりました?もしかして―――」
「死んではいない。手荒ではあるが、律が救命処置を行ったお蔭で何とか一命は取り留めた」
「救命措置って、聞いた限り失血死していてもおかしくない重症の様な説明でしたけど?」
「はい。あのまま放置していればカスd――鷹岡()先生は失血死していたでしょう。なので僭越ながら、私がイッキさんの炎の玉璽(レガリア)を使わせて貰って、傷口を焼くという形で止血させて貰いました」
「……え?」
「聞こえませんでしたか?私が炎の玉璽(レガリア)を使って傷口を焼き、止血したのでカスデブは一命を取り留めました。あっ、炎の玉璽(レガリア)に関しては問題ありませんよ。
一度私が使える様に調律しましたけど、使用後はイッキさんに合わせて再調律したので」
「……律、今ハッキリと鷹岡先生のことカスデブって言ったよな?」
「それだけじゃない。先生呼びも元を付ける徹底振りだ。相当嫌いなんだな。鷹岡のこと」


命を繋ぐ為とはいえ、まさかの止血方法を実行した律に俺が驚いていると、正義と龍之介がどうでもいいことにツッコミを入れた。

いや、まぁ。こいつらは実際にそれが行われている所を見たから、そのことについてツッコミを入れないんだろうけど。


「ある意味、最も手っ取り早い止血手段かもしれないけど、よくそれでカスデブは死ななかったな?」
「それに関しては私も驚きでした。ショック死してもおかしくない苦痛だったはずなのですが……。カスデブも職業軍人の端くれだったということでしょう。
尤も止血中に無様な悲鳴を上げ、失禁までする醜態を私達の前で晒していましたが。今回の一件で、カスデブは心身共に再起不能になったのではないかと思います。少なくとも刃物恐怖症と火炎恐怖症になってる可能性が非常に高いです」
「そりゃあ、腕の一部を削ぎ落された上、足を滅多刺しにされ、止血の為に傷口を焼かれたらトラウマにもなるだろうな。で、1人の人間をそこまで追い込んだ俺っていうか、俺と律?取り敢えず、俺達はどうなるんですか?何かしらの処分が下されるんでしょう?」


笑顔でカスデブの醜態を語る律に「どうしてこうなった?」とほんの少し思いながら、今度は烏間先生へと視線を向け、自分達の処分について質問した。すると――


「いいや、その心配はなさそうだ」
「……それは一体どういうことですか?」
「今回の一件。ヘリを要請した際に詳細を報告したんだが、現在防衛省上層部はかな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ