2部分:第二章
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で包もうとする。しかしここで天野が言うのだった。
「いや、大丈夫だ」
「大丈夫!?」
「ああ、この録音機は防水だ」
こう原田に言うのだった。
「だから大丈夫だ」
「ああ、そういえばそうだったわね」
福田は今の天野の言葉であることを思い出した。
「高寺先生が買ったんだっけ。校長先生に一切話さずに」
「またか」
原田はその話を聞いて呆れた顔で声を出した。
「またそんなことやったのか、あの人」
「校長先生カンカンだったらしいわ。幾ら何でもそんなものいらないだろうって」
「俺もそう思う」
「俺もだ」
二人もこれに関しては校長先生に賛成した。
「冗談抜きであの人そのうち学校にいられなくなるだろ」
「何でもかんでも自分を押し通そうとするからな」
「そうね。教師としての才能と情熱と根気は凄いのにね」
「それでもな。あれはな」
原田は言う。
「無茶苦茶過ぎるさ。まあ録音はな」
ここでは話を録音に戻す。
「ここで本当にいいだろ」
「そうだな。じゃあ」
「けれど。何かそこって」
福田は二人がいるその草のない場所を見て言った。
「変な形してるわよね」
「変な形!?」
「そこだけ全然草ないじゃない」
まず言うのはそこだった。
「それに人型だし」
「そういえばそうだな」
「何かな」
「あからさまにおかしいけれど。そこに置くの?」
「ああ、そのつもりだ」
福田の言葉を聞いても天野の考えは変わらなかった。
「ここでいいだろ」
「俺もそれでいいと思う」
原田もまた考えを変えない。
「ここにな。置こう」
「そうだな。それじゃあ早速な」
「そこね。何か嫌な予感もするわね」
福田は二人が決めてもまだ怪訝な顔をしていた。
「流石に録音しただけで祟りとかはないと思うけれどね」
そうは言ったが結局それで納得することにした。こうして一日の間録音機が置かれ翌日それを拾い。まずは音が入っているかどうか放送部でチェックするのだった。
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