春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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が、デルフの口添えで女性二人が隣に、サイトは反対側に座ることで落ち着いた。
馬車に揺られ続けたせいで、強い眠気が三人を襲う。馬車だとだいぶ時間がかかる上に何もすることがないし、ルイズとハルナはあまり互いに口をききたがろうとしなかった。
数時間をかけ、ルイズたちの馬車はトリスタニアに到着した。
「ほら、着いたわよ。ここがトリスタニアy…って!?」
ルイズは馬車に出た途端、目の前に飛び込んだ光景に驚愕した。
「あの怪獣は!!」
サイトも馬車から降りて、街に現れた怪獣…ノスフェルを見て驚いた。
「生きてたのか!?」
「うそ…怪獣!?」
サイトに続いて外に出たハルナも驚きを隠せない。
サイトと同じ地球にいたハルナにとって、怪獣は決して空想の産物ではない。ましてクール星人に誘拐されかけた経験があるから嫌でも馴染みつつあったのだ。一応この世界で起こった状況については学院長室でのやりとりで聞いていたのだが、まさか本当に、異世界でも怪獣をお目にかかるなんて。嫌な運命だことだ。
「このままじゃ姫様があいつの毒牙に…サイト!今すぐ王宮に向かうわよ!」
「ちょ、ちょっと待てよルイズ!危険だ!」
「平賀君!!」
国への忠誠心から猪突猛進気味のルイズは、大事な姫をノスフェルの牙にかからないようにと一目散に走り出した。それを追って、サイトとハルナもルイズを追って走り出した。
「ギエエアアア!!!」
突如出現したノスフェルは、大好きな人間の恐怖を求め、爪を振って暴れ出した。ただ一撃だけでも、建物を破壊するには十分。ノスフェルの爪の一太刀を受けて、復興しつつあったトリスタニアの街が再び荒らされていく。
「「うあああああ!!!」」
「撃て!撃てえええ!!」
街の人たちはノスフェルの脅威から逃れようと、なだれ込むように逃げ出していく。
一方で、街の衛士たちは住人の避難誘導を行い、魔法衛士隊は少しでもその時間を稼ごうと大砲を打ち込んだり魔法を打つなりしてノスフェルの注意をひく。
ルイズはなだれるように逃げる人々をかいくぐりながら、城の方へと急ぐ。しかし、ここで彼女の眼にあるものが飛び込む。
「邪魔だ、退け!」
逃げ遅れた子供が、どこぞの大人に蹴飛ばされてしまった姿だ。蹴られた痛みと迫りくる恐怖でその場に座り込んで泣きじゃくっている。さっきの大人はどこへ行った!?見つけたらサイトにやっているラ・ヴァリエール公爵家三女の崇高なお仕置きタイムを特別にくれてやって死ぬほど感動させてくれてやりたい気分だ。って、んなことをのんきに計画している場合じゃない。あのバカ犬のことだから身を挺して助けに行くはずだ。使い魔がやってのける癖にご主人様がやらないなんて貴族の恥だ!特別に助け出してやる!なんて歓声ずれまくりな言い訳をつけてルイズはその子供のもとに駆けつける。
「
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