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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
思い出-メモリーズ-part2/妖精の歌
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投げ飛ばされ、地面に激突したヤマワラワは、よろめきながらも立ち上がってきた。まだやるか…。ネクサスはジュネッスブラッドにスタイルチェンジし、光の剣〈シュトロームソード〉を発現、ペドレオンを切り裂いた時のように何十…数百メートルにまで伸ばし始め、ヤマワラワを斬って止めを刺そうとした。
――――どうして、争わなくてはならないの?
テファは二人の戦いを見て疑問を抱いた。
ウルトラマンは、自分を守ってくれたことがあった。たった今の戦いの中でも、岩に潰されかけた自分を助けてくれた。ヤマワラワだって、幼い頃の自分と一緒に遊び、笑い合ってくれて、そして王軍に殺されかけた自分を助けに駆けつけてくれた。
そんな二人が、どうして戦っている?
「やめて、ウルトラマン!」
たまらず、悲痛な叫び声を上げた。その呼びかけが通じたのか、ネクサスはテファの声に気づき、シュトロームソードを消して彼女の方を振り向く。
「その子は、悪い子じゃない!私の友達なの!」
「…!?」
一瞬ネクサスはヤマワラワを友達だと言った今のテファの言葉を聞き、耳を疑った。いや、出会って間もないが、テファは正直嘘をつくことが見るからに苦手…というか嘘をつくこと自体に躊躇いがあるように見える。こんな時に下手な嘘をつくような女じゃないはずだ。
思えば、確かにビースト振動波は検知されなかった。単に、アラクネラに似ているだけの怪獣だったのだ。
が、だからといってヤマワラワはまだ止まる気配を見せない。彼は立ち上がて、ゴリラのように胸を叩きながらネクサスに牙を向けていた。
たとえテファが戦いを望まずとも、再び襲って来るのなら、降りかかる火の粉を払わなくてはならない。ネクサスはやむを得ず構え直したが、その時、彼の体に鋭い痛みが走り、彼は思わず膝をついた。
(そうだった…俺はまだ、先の怪獣との戦いのダメージが回復しきれていない…!)
体に痛みが走り、胸元を押さえるネクサス。ストーンフリューゲルの中にとどまっていた時間が余りにも短かったため、アリゲラとの戦闘で痛めつけられた体のダメージ未だに残っていたのだ。
「「!!」」
「グルオオアアア!!!」
ヤマワラワがネクサスに向けて突進し始めている。ネクサスも、これ以上やつの攻撃を受け続けたりしたらどうなるかわからない以上、応戦するしか道はない。両腕をスパークさせ、光線技の構えを取ろうとした。
このままでは、どちらかが…テファは覚悟を決めたように目つきを変えると、父の形見である杖を取り出し、目を閉じた。

――――ナウシド・イサ・エイワーズ…

ヤマワラワが突進を続ける中、ネクサスが光線の準備をしていても、

―――ハガラズ・ユル・ベオグ…

彼女は落ち着いて、詠唱を続けた。

―――ニード・イス・アルジーズ…

二人の戦いを
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