暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
再会-リユニオン-part3/獅子との遭遇
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がら確認した。
…思った、通りだった。扉の先に見えたのは、まるで山岳地帯の内部をくり抜いて作られた、外の景色がクッキリ見える格納庫と…。
「これが…竜の羽衣?どうみても鳥の形をしたおもちゃじゃない?いや、鳥っていうのも変な気がするけど」
「ふむ。確かにな。全体的に鉄の塊でできているようだが、こんなに見た目からして重いものでは、とても空を飛ぶことなんてできない。それにこの翼も羽ばたくように作られていない」
サイトとは対照的に、扉の奥に見えた大きな『それ』を見たキュルケとギーシュは気の抜けたコメントを呟く。ルイズもまた、その反応は同様だった。
「これ、本当に飛ぶの?あんたのさっきの反応だと、実はすごいものだって今でも思いたくなるんだけど」
「………」
「サイト?」
ルイズからの言葉は、今のサイトには届いていなかった。竜の羽衣をじっと眺め、左手でそっと翼に触れると、彼のガンダールヴのルーンが青く輝いた。
ルーンが光る光景を目にしてルイズは目を丸くする。かつてワルドは、ガンダールヴとはあらゆる武器を操る力を持っていたと説明した。サイトのルーンが光ったということは、この竜の羽衣は武器としてカウントされるということ。
サイトは、竜の羽衣の船体を見渡す。全体的にシルバーのカラーリングが施され、黒いラインで型式番号と模様が刻み込まれている。推定20mほどの大きな船体だった。
「サイトさん、すみません。やっぱり、竜の羽衣ってインチキ「インチキなんかじゃないよ。シエスタ」…え?」
やはり期待に添えるようなものじゃなかった、そんな不安を抱くシエスタだったが、サイトが彼女の言葉を遮ってきた。
「これは、本当に飛んだんだよ」
「サイト、どうしてそう言い切れるんだ?この竜の羽衣の構造をどうみても飛べるようなものじゃないぞ」
「それはこの世界の主観での話だろ」
サイトは竜の羽衣の船体の真下の隙間に入る。ちょうど船体の真下は、竜の羽衣の翼が斜め下を向く形だったため、ちょうど真ん中あたりがトンネル状に出来ていた。サイトはそこをくぐると、天井もとい船体の下にバルブ栓のついた扉があるのを見つけた。バルブを回して扉を開くと、船内と中へ続くはしごが現れる。
「ちょっと待ってよダーリン!」
「サイト!」「サイトさん」
キュルケが最初に追いかけ、続いてルイズとシエスタが彼を追って竜の羽衣の船体の下に向かう。
「ぼ、僕も行くぞ!」
ギーシュも追いかけて、ちょうどルイズが梯子を登ろうとしたところで彼女がギーシュに振り返る。
「あんたは数秒待ってなさい」
「な、なんでだ!?我が友と認めた男の様子がおかしいのを気にするなと!?…あ、なるほど」
納得できないと声を上げるギーシュだが、すぐにルイズが梯子を登っている最中にスカートの中を覗かれるのを恐れての忠告だったと理
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