暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
喪失-ロスト-part4/滅亡の王家
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ガキのお守りを兼ねた任務も終わりだ。死ねい!!!」
今度こそ止めを刺さんと、ワルドは杖を振い、再び最強の風魔法『ライトニングクラウド』を発動した。
これまでか…!!ルイズたちは死を悟り、目を閉ざした。


そして、ワルドの手によって死の落雷が彼らのいる場所へと落ちた。


舞い上がった砂煙が、辺りを発ちこめた。さて、死体の確認でもするか。ワルドはくっくっくと笑いながら、ルイズたちがちょうど座っていた場所の砂煙を払うと、サイトたちの姿は跡形もなく消えていた。
「ふふ…少しやりすぎて死体さえも残らなかったか。ルイズについては残念だったが、まあいい。
ウェールズ、貴様をこうして人質として、…そして我らがこれから邁進するためにその身柄を拘束できただけでも良しとしよう。さて…今度は貴様の番だ。グレンファイヤーとやら」
笑いながら、ワルドは自分の使い魔であるグリフォンを呼ぶと、その背に自分とウェールズを乗せて城の外へ向かった。



「ファイヤーニー!!!」
城壁付近では、グレンファイヤーがベロクロンを相手に激闘を繰り広げていた。いや、戦局的にグレンの方が優位に立っていた。
ちょうど今、彼の膝蹴りがベロクロンにヒットしたところだ。立ち上がって反撃に転じようとしたベロクロンだが、グレンに顔をワシ掴みにされ、腹にパンチを叩き込まれ、続いて両肩を掴まれて、を食らって投げ倒された。
ベロクロンはお返しに口から灼熱の炎を吐き出し、グレンを焼き払おうとした。が、ベロクロンは元は怪獣であるが故に知性が低いのか、それとも内心では舐められっぱなしの状態に焦って相手が存在自体が炎そのものであることさえも忘れたためか、それは致命的なミスでもあった。炎の戦士であるグレンファイヤーに、炎など全く通用しなかったのだ。
「なんだあ?そんなぬるま湯みてえな炎で俺を燃やし尽くす気だったのか?寧ろ心地いいくらいだぜ?」
寧ろグレンファイヤーに力を与えてしまっただけだったようだ。挑発するグレンに、ベロクロンは神経を逆撫でされたのか、今度は手からミサイルを連射してグレンを攻撃しにかかった。連続で放たれたミサイルは、うねるように動き回りながらグレンの足元でやりすぎた爆竹のようにはじけ飛ぶ。彼が怯んでよろけたところで、ベロクロンはビームロープを作り出し、それをグレンの体に巻きつけ、隙だらけになったところで両手からビームを撃ちこんだ。
「おあっちゃっちゃっちゃ!!」
しかし、グレンの肉体はかなりの頑丈さを誇っていた。ビームを食らって寧ろ頭に来た勢いで、彼はベロクロンのビームを無理やり引きちぎって見せた。
「ったく、この野郎!痛えじゃねえか!やられたらやり返す、倍返しって奴だぜ!」
ビームロープを千切られてあっけにとられているベロクロンに、グレンは掴みかかり、乱暴に膝蹴
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