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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
用心棒‐グレンファイヤー-part3/炎の空賊たち
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ではなかった。指輪に付けられた宝珠の色がエメラルドグリーンであることをを除けば、ルイズの水のルビーそっくりだったのだ。
「!」
ルイズたちはその指輪に注目せずにはいられなかった。
「さあ、君も指輪を出してくれ」
さっきまでの汚い口調から一転して、紳士的な声で頭はルイズの前に立つと、右手の指輪を付けた右手を前に突き出した。ルイズも恐る恐るだが、右手の薬指の水のルビーを突きだす。すると、双方の指輪の宝石の間に虹色の光が輝いた。
「どういうこと!?」
「この指輪はアルビオン王家に伝わりし『風のルビー』。そしてしれはトリステイン王家に伝わる水のルビー。水と風は虹を作る。王家にかかる虹を」
ルイズが驚いた眼で頭を見た。アルビオン王家に伝わるかどうかは定かではないが、水のルビーとそっくりの形状と魔法の掛けられた宝珠。それがアンリエッタから託された指輪と反応する辺りから、頭が身に着けている指輪はどう考えてもただの指輪ではない。どんな貴族だろうが後生大事に持たずにはいられないほどの代物。それをただの空賊風情が持っているとは思えない。
「まさか…!」
「え?何?どうしたのよルイズ?」
一体何のことだと話が見えないサイトたち。特にキュルケは後ろからルイズに問い詰めているが、ルイズはというと、何か強い衝撃を受けたのか頭の言葉に呆けていた。
「失礼した、僕はアルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官…」
そう言いながら頭は眼帯やバンダナを外し、髪も櫛で整えた。彼は何かしらの理由で空賊になりきっていたのだ。
「と言っても、レコンキスタ共に奪われたり、破壊されたせいですでに本艦『イーグル号』しか存在しない無力な艦隊だがね」
変装を解くと、そこにいたのは凛々しい金髪の美青年であった。
「まぁ、その肩書きよりこちらの方がとおりはいいだろう」
そう言って、青年は改めて自己紹介をした。もうこれを見ている読み手の方々は、お気づきの人もいることだろう。


「大使殿とそのご一行の皆。大変失礼した。僕はアルビオン王国皇太子『ウェールズ・テューダー』だ」


「え…?」
呆けた声で、ルイズ以外の面々も青年を見た。
さっきまで空賊になりきっていた…。
っていうか明らかに空賊にしか見えなかった連中と炎の巨人となった少年とつるんでいたこの人が…アルビオンの皇太子!?


―――えええええええええええええええええええええええええええ!!!!!?????


次の瞬間、サイトたちの絶叫が、アルビオン王党派軍の軍艦イーグル号からアルビオンの遥かな空に轟き渡ったのだった。

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