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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
用心棒‐グレンファイヤー-part3/炎の空賊たち
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み付けた。
「あんたに貴族の誇りはないの!?空賊なんかに助けられるなんて、末代までの恥だわ!」
しかし対するキュルケは澄ました態度で言い返す。
「あなたこそ馬鹿じゃないのヴァリエール?相手が誰であろうが、私たちは助けられたんだから礼を言うのは人として当たり前の事じゃない。それに、迂闊に逆らったらこっちが危ないわ。そんなにカッコつけて死にたいならあたしたちを巻き込まないでちょうだい」
「勝手についてきたくせに…」
「彼女の言う通りだ。ルイズ、あまりそういきり立つものじゃない。せっかくの美しい顔が台無しになるじゃないか」
「で…でも!ワルド様は悔しくないのですか!」
納得しかねる様子の彼女に、ワルドが歯の浮く言葉を言って彼女の怒りを鎮めようとするも、それでもルイズは納得しない。
「以前も言ったが、僕は貴族風を吹かせるのは好きじゃない。それに今は、君の身の安全の方が大事だ。そうだろう、使い魔君?」
サイトに話しを振ったが、対するサイトはデルフをしまうと、こちらを向かないまま頷いて見せただけだった。タバサとギーシュもワルドに同意。自分だけ熱くなっていたことに気づき、ルイズが渋々ながらも黙った。
「急いで乗りな、貴族様。船長と頭が待ってるぜ」

空賊達は船の乗組員を使って積荷を自分達の船へと運ばせ、サイト達についてはタラップを登った途端に武器と杖を取り上げられた。
ふと、ギーシュがさっきの空賊の言葉につまらない疑問を抱く。
「なんで船長と頭って分けてんだろう?海賊の親玉って言ったら船長で、頭だろ?」
「そんなのどうでもいいじゃない。空賊は所詮空賊よ」
こんな時にどうでもいいことを言うなと、ルイズが彼を戒める。
「うちはちと違うってだけよ。船長は三兄弟のあの人たち、そして頭はその上に立つ方ってだけの話だ」
意外と気前よく教えてくれた!?ちょっとびっくりしたが、どうもこの空賊たちは他の噂で聞く空賊とは少し違うようだ。
「杖は取り上げられてしまったが、命までは取らないようだ。しばらく大人しくして彼らの様子を見よう」
「そう、ですね…」
ワルドがそう言うと、サイトは静かにそう返答した。
しかし、空賊が当面の脅威じゃないとしても、まだベル星人がいる。だが空賊たちは全く恐れもしなければたじろぎもしなかった。
「おい『グレン』!出番だ!」
すると、空賊の一人が警鐘を鳴らして、『グレン』と呼んだ誰かを呼び出した。サイトはそのグレンと言う人物が気になった。まさか、この状況を打破できる誰かがここにいるのか?とすると…まさか…。
(俺やあのシュウヘイって男以外に、まだウルトラマンがいたのか!?)
「ほいほい、わーってるよ!」
仲間からの呼びかけに、幼い子供のような声が高らかに轟いた。聞こえてきたのは頭上からだ。確認するために頭上を見上げ
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