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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
用心棒‐グレンファイヤー-part3/炎の空賊たち
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の艦隊。残っていた船員たちはパニックになって騒ぎ始めた。船のすぐ付近の地面を次々と放つ砲弾で爆破させながら、軍艦は近づいてくる。船員たちは戦闘経験がなくても冷静に客の安全をこうりょしなければならないのに、冷静さを失ってただパニくるばかりでたいした対応は全く期待できない。
「子爵様!あなたの魔法で何とかしてください!」
「いくら僕でも、あの怪人と空賊を一人で止めるなんて無理だ」
客船の船長がやってきて、ワルドに向かって対処してほしいと願い出るが、さすがのワルドでも星人と空賊を同時に相手にするだけの力なんてない。
「くそ…!こんな時に!」
デルフを引き抜いたサイトが空賊の軍艦を見上げる。ベル星人と言う怪物の出現に続いて、さらには同じ人間の敵さえも現れたと言う事態。最悪としか言いようがない。
しかし次の瞬間、上空の軍艦の砲台がベル星人に向けて砲弾を撃ち込んできた。それも次から次へと、破壊力に富んだ砲弾がベル星人に襲い掛かり、ダメージを与えて行った。砲弾を受け続けたベル星人が大きく後方へ吹っ飛んだ。
「すげえ…」
驚くサイト。この世界にも、これだけの威力を持つ兵器が供えられていたのか。それも持っているのが、空賊とは。いや…あの空賊たちはただの空賊なのか?
ともあれ、ベル星人が空賊たちの攻撃を受けたためか、奴の放ってきた奇怪な音が聞こえなくなった。
「どうしてだ?あの空賊共、こっちに攻撃してこないぞ?」
ギーシュが頭の上に両手を乗せながら頭上を見上げ続けた。空賊の軍隊は、ゆっくりとサイトたちの元に近づき、着陸した。近くで見ると、これはかなりの巨体を誇る艦だった。タラップが下ろされ、そこからガラの悪い格好をした連中がたくさん降りてきた。やっぱり空賊だったらしい。船員たちだけでなく、当然サイトたちの周りを彼らが取り囲んだ。
「な、何よあんたたち。私たちを誰だと思ってるの!?」
「おいおい、威勢がいいのか結構だがよ〜。せっかく頭のご慈悲で助けてやったってのにその言いぐさはねえんじゃねえのか、お嬢ちゃん?」
貴族らしく毅然とした態度でルイズが空賊たちに怒鳴るが、空賊たちはへらへら笑いながらルイズを見ていた。所詮貴族の皮を被ってるだけの小娘、そう言って馬鹿にしているようにも見える。
「ご慈悲ですって?冗談じゃないわ!薄汚い空賊なんかに助けられてたま…むぐ!?」
「いえいえ、頭様のご厚意に感謝いたしますわ」
下卑た連中に頭を下げるなど貴族の名折れ。立派だが時と場所をわきまえない強がりを見せつけようとしたルイズの口を、キュルケが無理やり塞ぐと、空賊たちに助けてくれた礼を言った。
「ほう、そこの姉ちゃんはちゃんとわきまえてるな」
その空賊はキュルケと、彼女に口を押えられてもがくルイズを見る。ルイズはキュルケに塞がれた口を何とか解放すると、彼女を睨
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