婚約者-ワルド-part1/任務
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の星の王女である女ウルトラ戦士『ユリアン』も王女と言う身分にも拘らず前線に出て、幼馴染にしてウルトラ兄弟9番目の戦士『ウルトラマン80』と共に戦ったと言う話も聞いたことがある。城の中で清楚なキャラを通すだけが、何も姫の条件と言うわけじゃないと言う現れだ。
「でも羨ましいわ。こんなふうに楽しそうな日を毎日のように過ごせるあなたが…」
楽しそうに思い出を語った時のアンリエッタはとても楽しそうだった。でも、ルイズの手を取ると一転して沈んだ顔に変わっていた。
「姫様?」
急に憂い顔になってどうしたのだろうとルイズが尋ねる。
「王国に生まれた姫なんて、籠の中の鳥も同じ。飼い主の機嫌であっちに行ったりこっちに行ったり…」
ふと、窓の外から差し込む双月を見ると、アンリエッタは寂しげに言った。
「私、ゲルマニアに嫁ぐことに決まったの」
「ゲルマニアですって!あんな野蛮な成り上がりの国に!」
実家がキュルケのツェルプストー家と不仲な関係もあって、ゲルマニア嫌いなルイズは驚きと納得しかねる声を上げた。
『野蛮って点じゃルイズも似たようなもんじゃ…』
サイトへの理不尽な暴力を思い出すゼロは思わずそう呟きだすと、なぜかルイズがそれを察知したのかサイトを睨み付けてきた。
(ゼロ!余計なこと言うな!あいつ変なとこで鋭いんだから…)
ゼロの存在にルイズは流石に気付いていない。だから以前ゼロがサイトの体を一時的にのっとって自分の本名を明かした際、ルイズがサイトからまた『ゼロのルイズ』と馬鹿にされたと思って勘違い制裁を、他の誰でもないサイトが受けた。つまり普段のゼロの不手際は全部サイトが尻拭いしなくてはならないのである。だからサイトはゼロに黙るように言った。
「仕方ないわ。今のこのトリステインには強大すぎる脅威が迫ってきているもの。以前この魔法学院を襲った謎の円盤、トリスタニアに現れた怪獣、そしてモット伯爵の屋敷で起こった惨劇…。これらのような事件の再発防止と災害対策のためにトリステインは…いえ、ハルケギニアの各国は互いに力を合わせ力をつけなくてはならないわ。
なのに何もしないまま最初から諦めて、未だ権力を欲しいがままにするために腹の探り合いをする。アルビオンで乱を起こした叛徒たちなんて、こんな時に聖地を取り戻すなんて妄言のために民を巻き込んだ戦争を王室に仕掛ける…。
この時代の貴族は権力に溺れるばかり。力なき平民を導くための模範でなくてはならないというのに…。ああ、フィリップ三世がご健在だった時代はきっと今よりも…」
アンリエッタは、あのディノゾールによるトリスタニア襲撃事件の後、王室は対怪獣対策会議を執り行ったと言った。しかし、トリスタニアの被害は尋常ではなく、復興資金は馬鹿にならない額だった。しかもトリステインのエリートメイジたちの揃う魔法
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