婚約者-ワルド-part1/任務
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にいたような気がしたのですが…窓から魔法で飛び降りたのかしら?」
「いえ、それはあの剣です」
ルイズが影に立て掛けられた剣=デルフを指さす。普通ならこの話の流れで剣を指さすなんておかしいが、この世界はリアルファンタジー。剣が喋ることだってあるのだから、アンリエッタはなるほどと納得した。
「まぁ、インテリジェンスソードだったのですか。ルイズったら、昔からどこか変わっていたけど、相変わらずね」
「好きでこんな使い魔と剣を引き取ってるわけじゃありません」
「俺だって好きで召喚されたわけじゃねーよ」
むすっとして言うルイズだた、対するサイトもぶすっとした態度でそう言った。
「なんですって!折角私が責任もって寛大に保護してあげてるのに!」
「あれのどこが寛大だよ!?人のこと勘違いでぶっ飛ばすことだってあるわ、いきなり蹴るわ、召喚された次の日には床の上でわびしい飯とか昨日だって」
「やややややめなさいよ!!姫様の前で!!私の品格が疑われるじゃない!」
赤裸々にこれまでの自分のサイトへの仕打ちは、姫様には絶対に聞かれてはならない汚点とも言えた。しかも危うく惚れ薬の効果で一時サイトにぞっこんになったことまで喋ろうとしたものだから、ルイズは必死にサイトの口を塞ごうとすると、アンリエッタはそんな二人を見てクスクスと笑っていた。
「ふふふ、ルイズったら。本当に変わらないわね」
すると、アンリエッタはルイズとの思い出を懐かしみながら当時のことを語り始めた。
「幼いころ、一緒に宮廷の中庭の蝶を追いかけて泥だらけになったことがあったわね」
「え、ええ!お召し物を汚してラ・ボルト様のお叱りを受けましたわ」
サイトからすぐ視点を移したルイズはその時のオチを思い出して言うと、さらにアンリエッタは他の思い出を語る。
「そう!もう一つあったわ。ふわふわのクリーム菓子を取り合って取っ組み合いになったわ。喧嘩になるといつも私が負けたものよ。あなたに髪を掴まれて泣いちゃったり…」
「まあ!姫様の髪を引っ張るなんて、あの時の私のなんて不遜なこと!でも姫様が勝利を収めたこともありましたわ」
「ああ、思い出したわルイズ!私たちが『アミアンの包囲戦』と呼んでいたあの一戦、私の寝室でドレスを奪い合った時ね!」
「ええ、宮廷ごっこの最中どちらが姫役をやるかでもめて取っ組み合いになって…」
「その時私の一発があなたのお腹に当たっちゃって…」
「姫様の前で気絶いたしましたわ!」
二人は数々の幼き日の思い出を話し、思わずあははは!と互いに笑い合っていた。
サイトと、ちゃっかり話を聞いていたゼロとデルフはアンリエッタの清楚なイメージとは大きなギャップのある思い出話に呆れていた。
『この姫様は、見かけによらずお転婆なんだな…』
「ああ…全くだな」
でも、ウルトラ
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