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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
召喚者-ティファニア-part2/もう一人の地球人
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れからする相手は自分が召喚した使い魔。そしてその使い魔は…ほぼ同年代の人間の青年。
 意味を理解したテファの顔が耳の先まで真っ赤に染まりあがった。この青年と…会ったばかりのこの男の人と…キス!!!?
「む、無理無理無理無理!!!無理よぉ!!だって私この人と別に恋人でもないのに……」
 必死にその細い首を横に振りながらできないと抗議した。
「テファお姉ちゃんチューするのー?」
「ちゅーって、好きな人にするんじゃないの?」
「じゃあ、この人がお姉ちゃんの旦那さんになんのか?」
「わーー!!お姉ちゃん結婚するんだ!!」
「使い魔って、旦那さんのことだったんだーー!」
 しかしこれを見ていた子供たちは話を誇張して騒ぎ立て始めた、姉と慕う人物のスピード結婚を祝うことになるのか、と思い込んでいた。子供たちの勝手な言い分にテファはムキになって叫ぶ。
「み、皆まで何を言い出すの!!違うってば!!」
 マチルダの次の、それも普段はこの子たちをまとめるためにいる年長者の姿には見えない。赤面しながら断固否定しているテファの姿は、まるで子供のようであった。
「そ、それにこの人は人間よ。私の勝手な都合で呼び出してしまった人なの。だから…」
 話している内に落ち着きを取り戻し、自分が結果的にしでかしたことを自覚していくテファ。この人を勝手に使い魔にすることなんて許せるのか?きっとこの人の家族や友人が心配して帰りを待っているのではないか?そう思うと、テファの心に罪悪感が募る。ああ、自分は何て事をしたんだ。これではまるで人さらいではないか。
「ど、どうしようマチルダ姉さん…」
「うーん…」
 確かにテファの言い分は間違っていない。そう考えるとマチルダも困ってしまった。でも、もうこの青年を召喚してしまったのだ。もうゲートは彼を吐きだした直後に消滅したし、仮にまだ存在していたとしても送りかえることなんてできないのだ。
「こうなっちまったもんは仕方ないよ。送り返す魔法何て存在しないんだし、責任もってこの子を保護するくらいはしとかないと。契約するかしないかは、テファ、あんたに任せるさ。まぁ…呼び出しておいて気に入らないから放り出してしまえなんて、あたしとしては賛成しかねるけど」
「そ、そんなことしないわ!!」
 ジトッと見てくる姉に、テファは両手を振って否定する。
「だったら躊躇ってないでさっさと済ませちまいな。あたしも言いだしっぺだから一緒に責任を請け負うからさ。
そうそう、呪文は『五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ』だよ」
「うぅ…はい…」
「まあ、気に病んだって仕方ないし、ここはあえて役得って思ってみるのも手だ。あたしは結構世間を渡って来たけど、キスする相手としてはこの子の顔だち、なかなか悪くないじゃないか」
「男の
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