暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
盗賊-フーケ-part3/二大戦士、異世界に降臨す
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(まさか…あいつがウルトラマンだったなんて…!!)
 さっきの男の姿を思い出したサイトは、心の中でどう反応すればいいのかわからなかった。
『まさか、こうも早く拝めるとはな…』
 ゼロもまた、あの銀色のウルトラマンを再びお目にかかることになるとは思いもしていなかった。
 グドンとツインテールは、突然現れた強敵に動揺しきっている。銀色のウルトラマンは自分を挟み撃ちしている二体をじっと見ながら身構えている。
「シュア!」
 真っ先に彼が立ち向かった相手はグドンだった。空中爆転で一気にグドンの背後へ飛んで着地、背中に蹴りを加えた。 グドンが倒れこんだところで、ウルトラマンはその頭を強引に掴んでグドンを無理やり立たせる。続いて拳を数発、そして膝蹴りをグドンの胴体に叩き込んでいき、最後に尾を掴んでグドンのバランスを崩して地に倒す。
強い、サイトはこのウルトラマンの実力を高く見た。ゼロもサイトの目を通してこの戦いを記憶に焼き付けている。
 しかし、あのウルトラマンは何者なのだ?M78星雲人には見えないし、かといってとっくの昔に滅ぼされたウルトラの星の兄弟星ともいえる獅子座L77星などの出身にも見えない。
「!」
 グドンが銀色のウルトラマンと交戦している隙に、ツインテールがサイトの方に迫ってきている。しかも、後ろにはルイズたちもいるではないか。どさくさに紛れて逃げる前にまたルイズたちを狙う気か!
「ゼロ!」
『ち、しゃーねーな!』
俺たちも行くぞと叫ぶサイトに、やむなしと言う様子でゼロは意を決する。サイトが左手を掲げると、彼の右手首のブレスレッド状態のテクターギアが、彼の身を包んで巨大化、テクターギア・ゼロへと変身した。
(よかった。前回の時のようなチビトラマン状態じゃなかった!)
『チビトラいうな!!』
無事本来の巨体への変身を遂げて一安心するサイトに、ゼロは怒鳴る。ともあれ、これでツインテールと戦える。ゼロはテクターギアから煙を吹かしながら構えを取った。



「!?」
 銀色のウルトラマンは、テクターギア・ゼロの出現に思わず動きを止めた。新たな敵か?そう思って警戒したが、見たところこちらではなくツインテールの方に注意が向いている。
(…無視して構わんか)
 ひとまず『今のところは』だが敵じゃないようなので、放っておくことにした。
 すると、グドンがさっきのお返しと言わんばかりに、鞭を一度・二度・三度と連続で振う。ウルトラマンは三度バック転で後退することで回避した。体勢を整えて反撃に移ろうとしたが、グドンがすでに彼の眼前にまで接近し、ウルトラマンに向けて鞭を叩き込む。
「GUEEEEAAAA!!!」
顔面に鞭攻撃を食らって、ウルトラマンは地面に倒される。倒れこんだところでまた鞭を叩き込んできた。
「グ!ウオ!」

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