暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
遭遇-コンタクト-part2/もう一人の巨人
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ルフィード。そしてその背中に乗っているのは、彼のご主人様ルイズと、ゲルマニアからの留学生にしてルイズの天敵キュルケ、彼女の親友である小柄な眼鏡の少女タバサ。なぜ彼女たちが?
「ルイズ!?それにキュルケとタバサまで!?」
 彼女たちが自分の前に現れたことに驚くサイト。シルフィードは私も忘れるなときゅるるる!と鳴く。
「誰のせいでこのご主人様自らが出向いてきたと思っているの!?犬!」
 見るからにお怒りのルイズはシルフィードから降りながら喚き散らすようにサイトに怒鳴る。
「まさかメイド一人のために貴族の…それも伯爵家の屋敷に殴り込むなんて驚いたわ。でもそれがダーリンの魅力ね」
 キュルケは逆にサイトの男気の現れともいえるこれまでの行動に、より一層彼への惚れ込みを強めていた。
「…」
 タバサは無言だった。せめて何か言ってくれよ…と思ったが敢えて何も言わなかった。
「向こう見ずにも程があるわよ。キュルケの言う通り、モット伯は貴族、それも伯爵よ? 今回ばかりは力押しじゃどうにも出来ないでしょうし、平民のあんたじゃお目通り出来るかどうかも定かじゃないわ。まったく、魔法をぶっ放した私たちもこれで同罪じゃない」
「ふふ…」
 キュルケはルイズを見ると、突如クスリと笑みを浮かべた。
「何を笑ってるのよ?」
「いえ、その使い魔を守るために、魔法を撃ったあなたって、なんだかんだでダーリンのことを心配してたってことね」
「ち、ちちち違うわよ!!こ、この馬鹿犬さえも御せないような情けない貴族のままじゃ実家にいる家族に会わせる顔がないだけよ!!」
 そうキュルケから言われたとたん、ルイズの顔が真っ赤になる。
「それより…この人たち」
 タバサは、周囲に転がった、自分たちが魔法で伸した衛兵たちを、身をかがめながら観察する。もう動くことさえもできなくなり、今度こそ倒したようだ。
「…死んでる」
 無表情から、彼女はわずかに眉間にしわを寄せた。
「え!?」
ルイズは目を丸くする。キュルケもまた同様だった。
「嘘でしょ?私これでも手加減したわ」
 ルイズはそもそも殺傷能力のある魔法どころかコモンマジックも習得していない。キュルケも人を殺すような覚悟などないから、やけど程度で済む威力で撃った。
「…死んでからだいぶ時間が経ってる」
「わかるの?」
ルイズからの問いにタバサは静かに頷いた。これについては、三人とも何かきな臭いものを、伯爵の家から感じ取った。
「最近伯爵の屋敷にお勤めの平民が、家族や友人に連絡一つ寄越さないって噂が飛び交ってたけど、どうも怪しいわね。念のため持ってきてた家宝が役にたつかどうかも怪しいわ」
 キュルケの言った家宝というキーワードにサイトは反応した。
「家宝?もしかして、あのモット伯爵が欲しがっているって言うゲル
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