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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
遭遇-コンタクト-part2/もう一人の巨人
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ら人間じゃないぜ』
「え?」
『こいつらは、多分肉人形にされた死体だ』
 に、肉人形…死体!?サイトは青ざめた。だとしたら納得がいく。死人が痛みを感じるはずもないし、体力の限界を感じ取ることができるはずもない。気絶するだけのダメージを与えたところで倒れないわけだ。
 なぜ、この人たちが死体に?まさか、伯爵が彼らを操っているのか!?わざと彼らを殺して、思いのままに操るために!
 でも、どうしたら彼らを止められる?彼らをバラバラにすることか?いやだ!サイトは頭をぶんぶんと横に振った。理由はわからないが、死体となってしまった彼らを無残な姿に変えるだなんてできない。
『おい!何もたもたしてんだ!』
 ゼロの声が頭に響いたとき、衛兵の一人がサイトに向かって槍を突き出してきた。サイトはとっさに左方向へ体を反らして避けると、槍の刃先が僅かにサイトの肩をかすめる。
「ぐ…」
『ボーっとしてんじゃねえ!お前死にたいのか!』
 こいつに生き死にに関して説教足られるのは正直不快だったが実際その通りだった。下手したらこっちが串刺しにされるところだったのだから。しかしどうする?彼らを…斬るしかないのか?死体になった彼らはおそらくだが、単に操られているだけだ。でなければこうして集団になるほどの数の、死んだはずの人間が動く訳がない。
『何躊躇ってんだサイト!』
「けど、彼らは…!!」
 サイトがさっきと打って変わって弱腰になっている状態に、苛立ち始めたゼロが再び彼に攻撃を促す。ゼロははっきり思っていた。人命救助より怪獣殲滅の手段をとる辺り乱暴だが、サイトよりも現実は見据えている。だがサイトは躊躇っている。相手はしたいとはいえ、人間なのだ。
『もうこいつらは人間じゃねえんだ!躊躇う必要なんかねえ!』
 三度促すサイトだが、それでもサイトは人を斬ると言うことに強い抵抗を感じ、彼らに刃を向けなくなっていた。ただ一秒でも長く生きるために避け続けることしかない。
「うるせえ!お前にはわからないだろ!!この人たちを…斬るってことの恐ろしさを…お前は…何もわかっちゃいねえ…」
 辛さを露わにしながら、顔を歪めるサイト。デルフを握る腕が、震えていた。
『この甘ちゃん坊主が…!お前、シエスタを助けるためにここに来たんじゃなかったのか!!?』
「相棒!」
 今度ばかりはまずい。デルフが呼びかけたとき、四方八方から衛兵たちの剣と槍が、眼前と言えるほどの距離まで迫ってきていた。やられる!?
 が、その時だった。竜巻が、サイトの身を守るように彼の周りから発生し、兵たちを全員吹き飛ばした。さらに彼らに向かっていくつもの爆発が発生、または火球がいくつも襲い掛かってきた。
「え!?」
 さらにサイトの頭上から大きな影が現れ、彼の前に降り立った。
 タバサの使い魔の風竜、シ
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