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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
王都-トリスタニア-part2/傲慢なる戦士
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震えている。地球の存在について半信半疑なルイズも彼の言うことが真実味があることを悟った。でも、だったらなおさら!
「あの怪獣を倒さないといけないってことじゃない!」
 ルイズはこれ以上、自分の誇りある国の柱たる街を壊されてなるものかと、杖を手に取ってディノゾールに無謀にも立ち向かおうとした。無論これをサイトたちが止めないわけがない。相手が悪すぎる。
「何考えてるのルイズ!やめなさい!」
「止めろルイズ!お前ひとりでかないっこないだろ!」
 正直言ってディノゾールは愚か、先日のクール星人も含めて敵う要素なんかこの世界には皆無だとサイトは思った。よほどのファンタジックなチート能力でもなければ、あの怪獣に対抗することなどできはしない。ましてルイズ一人で倒せる相手なら地球人は誰一人苦労することなんかなかったはずだ。地球にディノゾールが現れたあの日、GUYSの現隊長であるリュウを除いたクルーたちが戦死することだってなかった。
「離して二人とも!あんたたちは自分に馴染みのある街が教われて黙ってられるの!?」
「確かに嫌だってのはわかるさ…でも相手が悪すぎる!大人しく逃げるんだ!」
「でも!!」
 ルイズが抗議しようとした途端、彼女たちの傍らにある店がディノゾールに切り裂かれて崩れ落ちた。一同はそれを目の当たりにして恐怖を覚える。さすがにルイズも黙らされた。
「ここは危険。いったん安全な場所に避難したほうがいい」
 タバサは指笛を吹いてシルフィードを呼び出し、ルイズたちを全員乗せた。ルイズたちの隙を見たサイトは、シルフィードが街の郊外に飛び立とうとした寸でのところで降り、街の中に走り出した。ルイズたちは一秒でも早くこの場を離れることに気を取られていたためかそれに気づかず、シルフィードに乗ったまま街の郊外へ飛び立ってしまった。





 その頃、トリスタニア城から出撃した魔法の先頭エリート部隊『魔法衛士隊』が、竜に乗って街を蹂躙するディノゾールに立ち向かって行く。
「トリステインの平和を汚す化け物め!裁きを下してやる!」
 すでにトリスタニア城にはウルトラマンとクール星人の戦闘情報が行き届いている。だが
 王宮の貴族たちにとって、放っておくことは、無謀だとわかっていてもできなかった。
次々とディノゾールの、目に見えにくい切り裂き攻撃によって倒されていった。
「わ、ワルド隊長!もう勝てません!逃げましょう!」
 傷ついた兵士の一人が、巨大な鳥グリフォンに乗っている銀髪の貴族の男性に言った。『ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド』。魔法衛士隊のグリフォン隊の隊長。外見は老けて見えるのだが、若干26歳のスクウェアクラスの優秀なメイジだ。
「馬鹿者!我々が民を守らなくて誰が守るのだ!?」
 レイピア型の杖を振りながら、ワルドは
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