暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
才人-ジ・アース-part2/異世界へ
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が回っていなかったのである。おまけにサイトの顔に自分の脱ぎ捨てた下着を投げつけてきたのだ。
「それ明日の朝洗っておいてね。あとちゃんと起こしなさいよ。じゃなきゃご飯抜きだから」
 ぬ、脱ぎたてパンティーですか!?…ってそんなことじゃなくて!思わぬシチュエーションに自分の男が高ぶったことを恥じたサイト。
「ちょっと待て! 俺たちは何処で寝んだよ!!」
「うるさいわね〜、そこに敷いてある藁の上よ!!」
 そう言いベット近くにある藁の束を指さし、ルイズは夢の世界へと旅立っていった。
 ルイズの対応に才人は一瞬呆然とする。平民のくせに貴族をなめるなとかいうが、こいつだって人のことを馬鹿にしすぎじゃないか。一寸の虫にも五分の魂という諺を教えてやりたい。
「ちっ…ああもう!言いたいことがありすぎて俺までくたびれた…」
 こいつの言っていることは何もかもが人としておかしいし、ずれすぎている。いくら違う世界だからってこいつの行動は異常としかサイトには思えないことだらけだった。?
(…)
 サイトは藁に腰掛け、窓の外を眺める。
 結果的に、自分はクール星人の魔の手から助かったと言えば助かった。だがそれは、ルイズの余計な魔法のせいで思わぬ形のものとなってしまった。
 あの時一緒にクール星人の宇宙船から脱出しようとしたハルナは無事だろうか。前の両親にも負けず自分のことを愛してくれていた母アンヌ。地上も奴らに攻撃された時に母に何事もなければいいのだが。それに心配もしているはずだ。いや、リュウ隊長たちGUYSの面々があの時自分たちのために頑張ってくれた、その後もきっとぬかりなく。
でも、それにしてもこいつは俺から大事な日常を奪ったって言う自覚あんのかよ。これじゃあのクール星人たちと変わらないじゃないか。一言謝ってくれたり、ちゃんと人扱いしてくれるなら少しは使い魔ってのになってやってもいいとは思うが、サイトは今のルイズを見て全然そんな気は起らなかった。
ルイズの寝顔を見て、サイトは思う。
(黙ってたらかわいいのに…もったいない奴)
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