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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
才人-ジ・アース-part2/異世界へ
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反応、おそらく『奴ら』です!」
 クール星人の一人の下っ端が、船長と呼ばれた同種族の個体に報告した。
「おのれ、また奴らが邪魔をしに来たか…!
すぐにこの船を出せ!地球から脱出するぞ!全滅を避けるため、小型円盤にもクルーと標本を移し、各自で脱出するのだ!急げ!」
 発光体の正体については彼らはすでに看破していたらしく、それも彼らにとってとても危険な存在らしい。船長の指示に従い、下っ端のクール星人たちは直ちに宇宙船の操作盤を動かし、地球からの脱出を図った。



 リュウたちの活躍で、浚われた人たちは次々と宇宙船から降りて行った。だが、結構な数の人たちが浚われたのだ。まだこの船に残っているかもしれない。まだリュウたちは宇宙船から降りていなかった。降りていなかったのは彼らだけじゃない。なんとサイトもリュウたちと同行していたのだ。
「平賀才人君、だったか。まさか被害者の身でありながら避難誘導を手伝ってくれるなんて助かったよ」
「いえ、俺はあなたたちに命を救われた身ですから、少しでも恩返しができて嬉しいです」
 宇宙船の入り口際にて、互いの活躍を検討し合っていたカナタとサイト。
「けど、無茶すんなよ。お前はあくまで一般人だからな」
「…はい」
 リュウの一言にすごい重みを感じたサイトは、ゆっくり頷いた。やはり隊長としての威厳を彼から感じたのか、「大丈夫ですから気にしないでください」の言葉も出そうで出なかった。
 ガタン!その時、クール星人の宇宙船が激しく揺れ始めた。
「まずい!こいつら逃げる気か!」
 クール星人の船長の指示通り、そしてリュウの予想通り、宇宙船は地球からの脱出のために再稼働し始めたのだ。しかも、他の星人たちを乗せた小型の円盤が次々と母艦であるこの宇宙船から排出され、直ちに逃げ出していく。
個の宇宙船も少しずつだが、地面から離れ始めていた。まだ地上とも距離が近い今のうちに行かなければ。
「平賀君、早く降りてきて!!」
 地上から先に避難させられたハルナの悲鳴に近い声が聞こえてきた。早く降りなければ。そう思ったサイトだったが、ここで彼の足を止めてしまうものが、彼の視界に映ってしまった。まだ避難を追えていなかったためか、小さな子供が一人宇宙船の廊下に突っ立っていたのだ。その原因はすぐにわかった。
 その子供の目の前に、白くて丸い鏡のような発光体が浮いているのだ。これはクール星人の罠なのか?
「あれが例の発光体か…?」
 そう思ったカナタだったが、すぐに違うものと、次に入ってきた通信でわかった。
『隊長、ハルザキ隊員!もうじき星人の宇宙船に向けて発光体が飛来します。このままでは衝突してしまいます!』
「発光体が飛来?」
 カナタは首を傾げる。今、オペレーターが話していた飛来している発光体、それはどう見て今ク
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