巨人-ウルトラマン-
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ルが光のまぶしさを実感しながらも目を凝らしながらその中にある『何か』を見た。
?
光の柱は、やがて52メイル(メートル)ほどの巨大な人影を作り出し消滅した。
そこに立っていたのは、一体どれだけの分厚さでできているか想像もつかない、部位同士をケーブルで繋ぎとめている鎧とマスク。
ギギギ…と金属音が響き、煙がシュコーっと吹いている。その下に見えるのは青と赤の模様と、タトゥーのように刻み込まれた白きライン。
目を開いたルイズたちが見たのは、そんな姿をした巨人だった。
気が付くと、自分たちは巨人の掌に乗っていたのだ。タバサもキュルケも目を奪われている。
「鎧の、巨人…?」
シルフィードの背中に乗せられていたまま、ルイズがその鎧を着こんだ巨人を見上げながらそう呟いた。巨人は彼女たちを地面に下ろすと、上空のクール星人の円盤軍団を睨む。
「デュ!」
マスクの黒いグラスの奥に隠れた金色の目を光らせながら身構える鎧の巨人の姿は、クール星人たちの円盤のモニターにも映された。映像を見た彼らは、たちまちどよめき、恐怖を摘み隠さなかった。
クール星人の一人が、震えた声でおびえ始める。
明らかに分厚くて動かしにくそうな鎧を身に纏っているが、間違いない。あの鎧とマスクの奥に隠れた姿は…かつて地球人の標本を集めようとして失敗した同胞をはじめ、数多の侵略宇宙人や怪獣たちを葬り去った、一族全員が宇宙正義を掲げる宇宙人…
「ば、ばば…馬鹿な!?
『ウルトラマン』だと!!
なぜこいつらがこの星に!!この星は奴らの管轄外のはずじゃ…」
「来ます!」
クール星人のクルーの一人が、映像に映る…ウルトラマンと呼ばれた鎧の巨人がこちらに接近するのを見てそう叫んだ。
もう皆もお分かりだろう。
地球でサイトがルイズの召喚のゲートに引っかかったことでクール星人の宇宙船から脱出できなくなったとき、宇宙船に突進してきた青い発光体。
その光の正体こそ、たった今サイトが姿を変えたこの鎧の巨人、『ウルトラマン』だったのだ。
「ジュアアアアアアア!!!」
若々しく、そして勇敢でどこか粗暴な掛け声を挙げながら、鎧のウルトラマンはクール星人の円盤軍団に突進し始めた。星人の円盤はすぐにバラバラに散ってウルトラマンの拳から逃げ切った…と思ったら、一機が突き出された拳によって粉々に吹き飛んだ。
「このままでは敵わない!逃げろ!」
すぐに脱出を図るクール星人たちだが、もう時すでに遅し。さらにもう一機の円盤を掴んだウルトラマンは、それを逃げていく2・3機の円盤に向けて投げつける。まるでボールのように投げつけられぶつかり合ったそれらの円盤は火を噴きながら落下し、全部砕け散った。残ったのは一機だけ。その円盤は
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