巨人-ウルトラマン-
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を励ましたが、やはりそれでも体力は戻らない。キュルケも加わってシルフィードを励まし続けるが、無情にもクール星人の円盤のビームが彼女たちに襲い掛かってきた。
「きゃあああああ!!」
「ルイズ!」
サイトも頭上を見上げ、ルイズたちの危機をその目で確認する。
遠く離れすぎているし、空高くルイズたちも飛んでいる。さっき自分が見つけた驚異的な跳躍力をもってしても、とても届く範囲じゃない。
「や、やめろおおおおおおおおお!!!」
サイトは無我夢中で叫び、走り出した。
その時の脳裏に、ある光景が浮かぶ。
『父さん、母さあああああああん!!!!』
―――中学生時代、粉々に吹き飛ばされた町を。瓦礫の山と化した景色を。変わり果てた昔の実家を。そして…。
家族を呼んで子供のように泣き叫ぶ自分の姿を。
『ウルトラマン、早く来てぇ!!』
(絶対、諦めるもんかああああああああああああああああ!!!)
サイトは、クール星人の円盤のビームの脅威にさらされているルイズたちを見て、心の中で胸がはち切れるほど叫んだ。
その時だった。
――――対して取り柄もないくせに、前に出すぎだっての
「!」
今の声は…?いったいどこから?サイトは辺りを見渡す。周りの音が静かに聞こえるほどはっきりと今の声は聞こえてきた。若い男の声をしている。
――――いい加減危なっかしくて見てられねえな
まただ、また聞こえてきた。幻聴などではない。
「だ、誰だ!?さっきから、一体なんなんだよ!」
――――仕方ねえから、てめえに力を貸してやるよ
その時だった。サイトの体、胸から溢れんばかりの青い光が放たれていく。
そしてもう一つ、あまり気に留めていなかった左腕の鉄製のブレスレッドにも異変が起こった。
ブレスレッドからまるで生えてきた植物のように金属が発生し、ガシンガシンと合体ロボットが組み立てられていくような音を立てながら、青い光と共に自分の体を包み始めたではないか。
なんだこれ…!?
うわあああああああああああああああああああああああああ!!!!
サイトの立っていた場所から、渦を巻きながら蒼く染まった光の柱がまばゆい輝きを放ちながら天へ立ち上り、ルイズたちを包み込んだ。突如のことにルイズたちは近らし、ただ光のまぶしさのあまり目を閉じた。
「何が起こったのじゃ!?」
ルイズたちを除いた全員が避難し終わった森の中から、たくさんの学院の人々が顔を出した。森の中にまで眩しく光が届いていた。
?オスマンは目を大きく見開き、光の柱を見つめていた。
「あ、あれは…!?」
?コルベー
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