みんなの想い
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したかったんだがな…」
俺がそういい終わると、佐久間が呟いた。
「ふざけるな…」
「え…?」
俺は思わず言葉が漏れた。
「ふざけるなと言っているんだ!雷藤、お前は諦めるのか!?怪我をしたから諦めるのか!?そんな甘ったれた考えするな!!」
佐久間の意外な一言に俺は黙る。
そして源田も続いた。
「俺も佐久間と同じ考えだ。お前たち雷門中はまだ負けたわけではない、試合が残っているのに、試合に出ることを諦めるのはどうかと思う」
俺はそんな言葉を聞きながら話す。
「俺だって諦めた訳じゃない!だけど片目は見えないし、足も満足な状態じゃない…!俺はどうすればいいんだ!!」
佐久間と源田は棚を開けると、あるものを取り出した。
「これを持って行ってくれ。これは俺たちの想いだ、俺たちの想いをお前に預ける、鬼道と一緒に雷藤がグラウンドで優勝することを俺たちは信じている、頼む俺たちの想いと共に世宇子を倒してきてくれ!!」
俺は2人から渡されたものを強く握り締め、病室をあとにした。
──────────
「こら〜!枕投げに来たんじゃないのよ!」
お泊まりの支度を終えた俺が学校に戻ると、春奈達が体育館に布団を敷きながら枕投げで遊んでいた。
「あ、お兄ちゃん!遅かったね?」
「ああ、ちょっと用事があってな」
俺がそんなことをしながら、心美が敷いた布団に必要最低限のを持ち、外にボールを持って出た。
「この辺でいいかな…」
俺はボールを置き、軽めにボールを蹴る。
『ふざけるなと言っているんだ!雷藤、お前は諦めるのか!?怪我をしたから諦めるのか!?そんな甘ったれた考えするな!!』
佐久間の言葉が俺の脳裏をよぎる。
(佐久間…、本当お前の言うとおりだ、怪我がなんだ…、片目が見えないからなんだ!)
俺はどんどんボールを蹴る強さを変え、壁にボールを撃ち込む。
『俺も佐久間と同じ考えだ。お前たち雷門中はまだ負けたわけではない、試合が残っているのに、試合に出ることを諦めるのはどうかと思う』
(源田…!なんて俺は情けなかったんだ、ただ怪我をしただけで、俺は自信を無くしていた…、まだ試合も始まっていないのに!)
俺はボールにかかと落としを加えて、蹴り込む。
「うおおぉぉぉ!!ライトニングアロォォォー!!」
ボールは壁にぶつかると跳ね返りボールは俺の目の前に転がってきた。
『これを持って行ってくれ。これは俺たちの想いだ、俺たちの想いをお前に預ける、鬼道と一緒に雷藤がグラウンドで優勝することを俺たちは信じている、頼む俺たちの想いと共に世宇子を倒してきてくれ!!』
「……佐久間、源田、俺はお前たちの想いを背負いながら試
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