暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第八章 反転
第6話 再び出会う敵同士
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琴里『それより、真那達はともかくエレン・メイザースとかいう女と一方通行を戦わせても大丈夫なの?仮にも最強を名乗ってる二人だし……国が一つ飛んでもおかしくないわよ』

士道「……まあ、何とかなるって」

上条「でも聞いた話だと、一方通行の能力は一歩間違えれば世界を壊せるぐらいヤバいらしいぞ」

…………………

それを聞いてここにいる皆が沈黙した。

琴里『仕方がないわ。こっちはこっちでやるべきことをやりましょう』

上条「……大丈夫かよ」

不安げだが……あそこに乱入する勇気は持ち合わせていない。

士道「そうだな。正面突破といきますか」

美九「はぁ!?馬鹿なんですか!死にたいんですか!せめて窓からひっそりと入るとかそんなことは……」

上条「美九。こいつがそんな事考えると思うのか?」

美九は上条に言われて少し考え込む。

数秒後、再びこちらを向いて言った。

美九「……本当、無能ですねー」

琴里『無害が取り柄だしね』

士道「酷っ!?俺に味方する奴いねえのかよ!」

残念ながら真那はここにはいない。ある意味において士道は敵だらけだった。

だからこそ、唐突だった。

上条「ッ!?」

上条が右手を前に出す。すると、幻想殺しが反応した独特の音が響いた。

士道「なんだ!?」

上条「あれが言ってた″斬撃を飛ばせる″『剣』か……」

士道「斬撃を……?DEM社はそんなことを……」

上条「でも、俺の方角に打ってきてるということは見つかってると思った方がいい。ここはあえて正面突破するぞ!」

美九「なっ……正気ですか!?」

琴里『あまり得策とは言えないけど……今回は仕方ないかもね。裏口からは狂三が行きそうだし」

士道「琴里も良いってさ」

上条「了解!」

美九「あぁ、もう!」

美九にも無理やり承諾させ、上条達は正面突破を試みた。



そう言えば、

さっきから凜祢が静かだなと少し思っていた。

でも今はあまり気にしないでおこう。目の前の事に全力を注ぐだけだ。






ドクン。



と、誰かの″右手″が少し疼いた気がした。







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