第八章 反転
第6話 再び出会う敵同士
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失っていなかった。
まだやれる。
その気持ちだけが、彼女を動かしていた。
エレン「……これは、面白いかもしれませんね」
と、エレンはCR-ユニットを装備し、ゆっくりと佐天の方へと近づいた。
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美九は元々は普通の人間であり、アイドルだったのだ。
ファンも大勢いて、ライブなどはとても楽しかった記憶がある。
だが、変な噂が流れた途端、急に手のひらを返したように態度を変えたのだ。
徐々にファンは減っていき、ブログでは叩かれる始末。
でも美九は諦めなかった。この声があればいつか皆は戻ってきてくれると信じて。
だが追い打ちをかけるように最悪なことが起こった。
突然、声が出なくなったのだ。
原因は心因性の失声症。
こうして、歌しかなかった宵待月乃の人生はいとも容易く終わりを迎えた。
醜い男性のせいで、声を失った。
そして自殺しようとした時、美九の前に『神様』があらわれた。
力は欲しくないか、と。
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それでも、五河士道は説得してみせた。
男を毛嫌いで、何もかも信じられなくなった彼女を。
その説得あってか、
美九はもう一度賭けてみたのだ。
命に代えても十香を救うというこの言葉をどこまで信用できるのか、を。
………いや、見たかったのだ。
人間に、男という生き物に失望しきったからこそ。
本当にーー心から誰かを愛している人間というものを。
美九『じゃあ何なんですか!もし私が十香さんと同じようにピンチになったら、あなた、命を懸けて助けてくれるとでも言うんですかぁ!?』
士道『当然だろうが!』
あの時言われた言葉と、
一方『今から合わせる奴はテメェを救おうとしている。だからテメェは大人しく救われてろ』
同時にこの言葉を思い出し、
自分と同じくらい苦しんでいると思った上条当麻を思い浮かべた。
もしかしたらこの三人なら……自分を助けてくれる『ヒーロー』になってくれるんじゃないか、と。
そう思ったのだ。
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DEMインダストリー社に向かっている士道一行。ショートカットのために空を飛んでいるのだが士道は上条と真那で支えられているためどうしてもスピードが出ない。
そのためだろうか。
面倒なことになったのは。
「久しぶりね真ァ那ァ!」
目の前に現れる一人の女。CR-ユニットを纏い、まるで薬物乱用したように顔がいかれれていた。
真那「久しぶりでいやがりますね、ジェ
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