エピソード39 〜親善タッグデュエル〜
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がりを見せる様子をニコニコと微笑んでいたりする。
「アカデミア本校の代表は万丈目くん同様に実力によって代表の座を勝ち取った遊城 十代くん、です」
「アニキぃ〜!頑張るっすよ!」
紹介されるや否や客席から身を乗り出した翔が、声を張り上げ鼓舞する。それを、サムズアップをして応える。
「さてさて、この二人の勇者が力を合わせ挑むのはーー!」
騒がしかった会場は、新たなキャストの登場に静まり返る。
「……来たか」
万丈目がポツリと呟く。
皆が注目する先には、足元まである闇色のロングコートを羽織った銀糸の少年。容姿からは幼さを感じさせるが、客席を埋め尽くす程の観衆に注視され微塵も動じない様子から強者特有のオーラを感じさせる。二人は、それに気圧されたのか、ゴクリと息を飲むのが聞こえてくる。
「ーーーデュエリストの花形!プロデュエリストの中でもトップに位置する、望月 シオンだぁ??」
翠が威勢良く紹介するものの誰一人として口を開こうとしない。強者が放つ威圧感に気圧され、一人として口を開こうとはしない。
「……さて」
ステージ中央まで来ると、やや強張った表情を浮かべる万丈目と嬉々とした笑みを浮かべる十代を見据え、黒塗りのデュエルディスクを構えると、
「……始めようか」
獰猛な笑みを浮かべる。
◆◇◆
「それでは始める前に不肖、帝 光が今回のデュエルのルール説明をさせて頂きます。
今回は、ニvs一の変則決闘。十代・万丈目ペアはライフ、フィールド、墓地及び除外されているカードは共有とさせて頂きます」
ちらっと二人の方へと視線を向ければ、異論はないと首を横にふる。
「そして、十代・万丈目ペアには、彼らのターンには、タッグフォースルールを適用させて頂きます」
即ち、自ターンを迎えるたびにプレイヤーを交代しなければならない。プレイヤーではないときに、カードを扱う事ができない反面、例えばハンデスコンボやデッキ破壊などを使われたとしても被害は片方には及ばない。
さらにニvs一という時点で、単純に手札の枚数のみならず、戦術の幅も無数に広がる。明らかにシオン側に不利な条件だが、むしろそれほどやらなければ勝てる見込みは少ない。
一先ず説明が済まされると、向かい合う三人は開始の宣言を今かと待ち構えている。
「それでは、親善タッグデュエル!スタートです!」
「「「決闘??」」」
三人の声が重なり、決闘の火蓋が切って落とされた。
十代・万丈目:LP4000
望月 シオン:LP4000
「まずは、俺からだ!モンスターをセットし、カードを伏せてターンエンドだ」
十代と万丈目ペアの内、第一
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