Episode 2
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MAC本部司令室。
鉄太郎が昨夜起きた事件の話をしている。
「昨夜、仕事帰りの女性が殺されるという事件があった。被害者には一滴の血も残っていなかったそうだ」
「吸血鬼、ですか?」
「うん、近所の住民の話では、何人かは声を聞いたという。まるで狼の遠吠えのような」
「そんな馬鹿な。日本狼は絶滅したはず」
「となると、ウルフ星人に違いない。普段は人間の姿をしているが、血が切れると、狼の姿に戻ってしまうと言われている」
「人間の血を吸って生きている、ウルフ星人ですか」
「ゲンと山本はマックロディで地上のパトロールに行ってくれ」
ゲンは山本 茂晴隊員と地上に降りてマックロディでパトロールをする。
その夜、体操クラブで体操の練習をしている女の子たち。
そこへやってくるゲンと梶田。
「君たち、夜間の外出は控えるように言ってあるはずだけど」
「でも、試合まであまり時間がないんです」
その時、外から怪しい声が聞こえてきた。
「梶田、後を頼む!」
ゲンは表へ出た。
「ウー……」
ウルフ星人を発見。銃撃するゲン。
更に星人と格闘する。
だが、星人は勝てないと見込んで逃げ出した。
「待て!」
追いかけるゲンだったが、必死の追跡も空しく星人を取り逃してしまった。
(かなりの出血をしているはずだ、そう遠くまでは逃げられまい)
その後、体操クラブの河原 恵理子が外に出てきた。
「門限なので帰ります」
「気をつけて帰るんだよ」
「おおとりさん、お仕事頑張ってね」
恵理子はゲンにそう言って帰路に就く。
そして、家の近くまでやってくると、星人の声がした。
星人の襲われる恵理子。
「キャー!」
首に噛み付かれ、血を吸われて気を失う恵理子。
そこへ母親が出てくる。
「恵理子!?」
星人は恵理子の体内に入った。体を乗っ取られたのだ。
「恵理子」
母親が恵理子を抱く。
「誰かー!」
「やめて、お母さん。人を呼ぶのはやめて。私は狼男のお嫁さんになったの」
「恵理子……」
翌朝、マックロディで付近で星人の捜索をするゲンと梶田。
「昨夜は、この近くで見失ったんだ」
「相当の出血だったんだろ? 川に溶け込んでしまったんじゃないかな」
その夜、恵理子の家の前を通りかかったゲンは、母親が恵理子の仲間を追い返すのを見て怪訝に思う。
近くで悲鳴を聞いたゲンは現場に駆けつける。
しかし、星人は塀を飛び越え、恵理子の家の敷地内へ逃走した。
恵理子の家を訪れたゲンは彼女の服に血が付いてるのを発見。
「恵理子ちゃん、これはどうしたんだい?」
「あー、これ? ちょっと縫い針が刺さっちゃって」
針なら指に刺さるはずだ、とゲン。
「おお
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