体育館裏のホーリー
体育祭の練習とディオドラ・アスタロト
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情報収集は早いねぇー、その通りだが才能の無い者が次期当主に選出される事がどれ程の偉業なのか。敗北と屈辱と勝利の喜び、地の底と天上の差を知っている者は例外なく本物であるがサイラオーグはそれ以外の強さの秘密がありそうだ」
俺とアザゼルが話している間にバアル家とのゲームが終わったが、最終的にヤンキー野郎が物陰に隠れて怯えた様子で自らの敗北を宣言した事でゲーム終了となった。縮こまり怯え泣き崩れるヤンキー=雑魚を、何も感じないでその場をあとにして行く。
全く情けないぜと笑い飛ばせるが、場の空気ではなかったので俺らは無言となっていた。グレモリー眷属は気圧されていたし、映像が終わったので静まり返った室内でアザゼルは言う。
「先に言っておくが、グレモリーはアスタロトと戦ったら終わりだ。バアル家と戦うのは、一ちゃん率いる黒神眷属だ」
「あらま、俺はてっきりグレモリーの次がヤンキー野郎と思っていたが雑魚はもう再起不能となったのか?」
「一ちゃんで言う雑魚=ゼファードルは、先程の試合で潰れたと言うより再起不能となった。一ちゃんが若手悪魔会合の時に喧嘩仲裁時に、殴って仲裁したらしいと聞いたがあの時は心身ごと回復したからだ。だが今回再び心身に恐怖を刻み込まれた事で、戦えなくなったらしい。例えで言うなら、ライザーだな。負けた事がない奴が、たった一回で負けて塞ぎ込んでヒッキーになる程何だとよ」
「奴の心=精神を断ってしまったからか、まあ俺達と相手するなら瞬殺しないようなゲームをしたい」
「一番大御所である一ちゃん相手出来るのは、若手ならばサイラオーグしかいねえよ。対戦者の精神を断つ程の気迫で向かってくるが、一ちゃんは殺気と覇気を纏いながら向かって来るからな。現魔王であるサーゼクスの師でもあるから、グレモリー眷属だけだったら一ちゃん一人で崩壊させるぐらいだろうな」
次はバアル家と戦う訳か。てかもう決勝かよ、まあアイツの闘気はあの時に感じたがどうだろうか。それに俺一人だけでも充分戦えるが、俺はシーグヴァイラの試合がどうなったのか気になったので聞いてみた。
「そういえばシーグヴァイラもゲームしたと聞くがどうなった?勝ったのか?」
「いんや、アガレスは敗れたぞ。あのアスタロトに」
「大公が負けたとはな、黒神は最短記録を出したらしいがアガレス家を打ち破ったアスタロト家は大金星という事か」
「ええ、そうよ一誠。私はディオドラとのゲームに負けてしまったわ。なぜ負けたかはあとで話しましょうか、対決前のランキングはデータから算出した予想に過ぎないからね。ゲームが始まれば、何が起こるか分からないのがレーティングゲームよ。それにそこに魔法陣がでてきたわよ」
本当だと思い、魔法陣を見るとこの紋様はアスタロトのものだった。一瞬の閃光後、
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