体育館裏のホーリー
転入生×歓迎会
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生の口が開いた。
「えー、このような時期に珍しいかもしれませんが、このクラスに新たな仲間が増えます」
先生の言葉で皆がワクワクしていたが、それはそうだ。このクラスにまた女子が入ってくるんだ、アーシアとゼノヴィア以来だなと思った。男子のテンションは可笑しかったが、呆れていた様子である女子は興味津々だった。
「じゃあ、入ってきて」
先生の声に促されて入ってきたのは俺の見知った顔だった。
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!』
歓喜の声が男子から湧き上がる。登場したのは、一人は栗毛ツインテールでもう一人は銀髪ロングの子だった。俺とヴァーリはもう一人の子に驚いたが、アーシアとゼノヴィアは喜びよりも驚いていて目を丸くしてポカンとしていたぐらい驚愕。二人の転校生は、一礼してからこう言った。
「紫藤イリナです。皆さんよろしくお願いします」
「私はシーグヴァイラ・アガレスと言います。よろしくお願いします」
そう、夏前に会ったイリナと夏休み中に若手悪魔会合の時に出会ったシーグヴァイラ。イリナは教会関係者として、夏前にゼノヴィアと共にエクスカリバー事件の時に再会した幼馴染。
「ちょっと来てくれ、アガレス」
休み時間、二人共質問攻めされていたシーグヴァイラの手を引き屋上に来させた。ついでにヴァーリも一緒だ。イリナはアーシアとゼノヴィアに挨拶していたが、アーシアはともかくゼノヴィアは驚いていた。
紫藤イリナは俺の幼馴染で、イリナが小さい時に外国に引っ越してから教会の祝福を受けて、プロテスタント専属の聖剣使いになった。堕天使幹部だったコカビエルが聖剣エクスカリバーを強奪し、その一件でゼノヴィアと共に来日、ゼノヴィアは神の不在を知りやけくそ気味になって悪魔に転生した。
イリナは帰国したと聞いている。もう一人の転校生であるシーグヴァイラは、若手悪魔の会合で知り合っていたがパーティー以来出会ってなかったが、まさかこの学校に来るとはな。
「お久しぶりですね、一誠さん。元気にしてましたか?」
「元気だったが、何故この学校に来たんだ?」
「貴方がゲームをしている所を拝見した後に、一目惚れしてしまいました。人間界に帰った後、お父様に言ったら軽く承諾されて婚約者になってもいいと言われました」
おいおい婚約者とは、ウィンターの野郎も軽く承諾したもんだな。俺でいいのか?と言おうとしたら今度はソーナが現れたので話を聞いたら、何とソーナも婚約者だと言って来た事には流石の妻子持ちである俺も驚きだった。セラフォルーが、他の悪魔の婚約は許さないと言っていたらしいが俺ならいいと言っていた。
あの若手悪魔会合の時に惚れたとかで、惚れたきっかけは学校を建てる夢を語った事を笑われた所で
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