第1章:平穏にさよなら
第10話「学校にて」
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」
司さんがいきなり放った言葉に、男子達の目が点になる。
「私だって、男友達の一人や二人、欲しかったのに...。」
織崎神夜は友達ではないんですか。そうですか。...別にどうでもいいけど。
「優輝君は初めての男友達だから、ここまで親しくなってるのは当然だよ?」
「「「「......。」」」」
完全に固まっている男子達。...どうしたし。
「あの、司さん。それ、はっきりと言われたら結構恥ずかしい事なんですけど...。」
「えっ?...あっ、ご、ごめん...。私も今更恥ずかしくなってきた...。」
恥ずかしかったのか...。
―――ヒソヒソ...ヒソヒソ...
「...っ、ちょっと、そういう訳じゃないよー!」
少し離れた所にいる女子達に、司さんがそう言いながら突撃していく。...なんか変な事でも言われてたのか?
「(...とりあえず、座ろう。)」
固まった男子達は動かないし、やる事もないのでチャイムが鳴るまで席に座っておく事にした。
キーンコーンカーンコーン
「(あ、チャイム鳴った。)」
チャイムが鳴ったことで、ようやく固まっていた男子達はそれぞれ席に着き始めた。
「...そんな....俺たちがしてた事が、逆効果だったなんて.....。」
「...俺は...俺たちはなんて事を....。」
...近くを通る男子の呟きがあまりにも暗いんだけど...。どれだけショックだったんだよ...。
「(絡まれないのは助かるけどね。)」
司さんの言葉でショックを受けたって事は、大体自業自得だし。
「って、なんだこの雰囲気!?どうした男子達!?」
あ、入ってきた先生が戸惑ってる。...まぁ、いいや。
「えっと、優輝君...。」
「どうしたの?司さん。」
五時間目が終わり、司さんが話しかけてくる。
「べ、別にさっき言ってた事って、優輝君が好きだからだとかそう言うのじゃなくて...って、これじゃあ、もっと勘違いがー!」
なんかテンパってしまっている司さん。
「あぁ...さっきのあの子達の話で、テンパっちゃった...!」
「えっと...司さん?」
「ご、ゴメン。さっき、友達に変な事言われて、支離滅裂になっちゃった...。」
変な事って一体...?...いや、ここで聞いたら余計にテンパるからやめとこう。
「あー、えっと...つまり..な、なんでもない!」
「えっ、あ、うん...。」
...傍から見たらなんだこのやり取り....。
「....あ、優輝さん。
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