暁 〜小説投稿サイト〜
WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜
PHASE 20 大富豪襲撃、開始
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大通りを2台のバイクが
高速で駆け抜けていく

目の前にはすでに目的地である
ホテルがあった

「まさか…お前と目的地が被るとはな」
「ああ、正直こっちもビックリだよ」

ホテルの裏にバイクを停める

「んじゃ…俺は裏から
お前は表から…でいいな?」
「イエース…お互い頑張ろうぜ」
「俺が失敗するわけないだろ?」
「それをフラグって言うんだぜ?知ってたか?」
「うるせ」

エントランスの方へ蓮司が歩いていくのを見送り、
自分は横の関係者用の入り口から潜入した
ハッキングであっさりと電子ロックを解除し、
すぐに物陰へ隠れる

「さあて、久々にビジランテらしい仕事だ」

監視カメラを乗っ取り、周囲の状況を確認する

「…エレベーター前に警備1人か…
それとそこまで行くのに2人、と
どうやってこいつらを黙らせるかな」

彼らの近くには
特に音をならせるようなものはなかった

「あるのは従業員用の自販機だけか
自販機…フッ、天才だな俺は」

物陰から少し顔を出し、
自販機を直接ハッキングする
システムをいじられたそれは
大量の飲み物を一気に吐き出した

ガコンガコンという音に
見回りをしていた1人が
近づいてくる

「おっ…こいつはラッキー♪」

缶ジュースを一本取り出し、
蓋に手をかける
それを見て飛び出すが…
そいつは急に大声で他の仲間を呼び出した

(なッ…やばい!)

そう思ったがすでに遅い
とりあえずそいつにサマーソルトを食らわせ、
気絶させる
と同時に通路へ他の男達が来る
こちらの姿を見ると同時に拳銃を引き抜く

「そこで何をしているッ!」

一気に距離を詰め一人に対して手刀を当て、
もう一人には警棒で人体の急所を叩いていく

二人ともあっさりと倒れるが
どうやら面倒なことに
すでに他の警備へ緊急事態のシグナルを送ったらしく
徐々に大勢の声が聞こえてきた

「嘘だろ…なんでこうあっさりと計画が崩れるんだ!」

急いでエレベーターに駆け込み
最上階のボタンと閉のボタンを押す
ドアの隙間から駆けつけてきた警備隊達が
叫んでいるのが聞こえる
手には拳銃も見える
…がギリギリのところで
完全にしまってくれた
バンバンと扉を叩く音が下の方へと遠ざかる

(仕方ねぇ…
こっちの潜入はバレたが…
先ずは警備室だ)

今回の目的地、最上階のクインの部屋は
扉の所にあるものとと警備室から操作できる
二つのロックで閉じられている
扉の所のものはその場で解除できるが
警備室からの方は
あらかじめ解除しておかなければならなかった

(さて…向こうもそろそろこっちの動きに気づいているだろうな

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