1話 ガンダム起動 サイド7〜UC79.9.18
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者が戦場に出なければならない状況にこの闘いの過酷さを感じていた。
「レイ大尉、伝令であります。サイド7に無事入港しましたので艦橋までいらしてください」
「わかった。ブライト君と言ったね。君は入隊してどのぐらいかね」
「ハッ、半年であります」
「そうか。私はもちろん他の多くの大人たちが若者が戦争に行くのは感心せんのでな。だから私はこのV作戦を成功させなければならない」
「自分がまだ未熟だからでありますか」
「そうだ。人生は普通が一番だよ。もっとも平時ならばな。兵士として未熟もさることながら、10代ではどうしても若さが出てしまうのでな。それが妙に危ない」
「自分は確かに未熟者ですが、志はあります。ジオンに勝利し、平和を取り戻すために」
「それが未熟なんだよ。まあ、若い者は元気が取り柄だから。年寄はそれをフォローすることを考えよう。では、行こうかブライト少尉」
「はっ」
* ホワイトベース艦橋
艦長席にいるはずの艦長のパオロはジオンの襲撃による負傷で簡易ストレッチャーに横たわっていた。
テムがブライトと到着するとパオロはストレッチャーのリクライニングを起こした。
「レイ大尉。ご苦労かけた。」
「いえ、あまり無理せずそのままで。結局振り切れなかったみたいですね」
「ああ。襲撃してきた敵はいささか手ごわい。我々が出港したところを叩くつもりなのかもしれん」
パオロが言い終わると、苦しそうに胸を押さえむせ返った。
テムは傍によりリクライニングを倒し、パオロを再び横たわせた。
「このサイド7の1バンチで行われているテスト機を回収後、ルナツーに救援を要請します」
「そうか。しかし、ルナツーは動くかのう」
パオロが不安視していたことはテムにも理解できた。
元々のテストは結果を文書にしたため、通信でジャブローへ報告できれば最低限良いことだった。
なぜなら、V作戦とはザクに対抗するための作戦。未だに物量で凌駕する連邦はザクに匹敵するものを用意さえすれば戦争に勝てると上層部も踏んでいた。
それまでは如何なる戦力も出し惜しみ、温存して期に備えることが既定路線だった。
「しないよりはマシでしょう艦長。友軍を見捨てるほど連邦は腐ってはいないはずです」
とテムは自分にも言い聞かせた。不安に思う自分に対しても。
「では艦長、私は実験機と試験資材の搬入指揮をとって参ります」
「ああ、任せる」
テムは艦橋を後にし、軍港入口へむかった。
* 軍港前
アムロは軍港に到着した。同時刻ジオンのザク2体が軍港内の施設に向けて攻撃を開始していた。
「ぐわっ」
アムロはザクの襲撃による周囲の建物の引火、爆発による爆風
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