暁 〜小説投稿サイト〜
ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
ミアレシティとジムバトル
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……しいて言うならごっつい。

「いやーボスゴドラかっくいー!リアルゴジラだわ!」
「ボガァァァァァラァァ!(ありがとよっ!)」

 男気溢れる背中。鋼鉄のボディ。荒々しい尻尾。真の通った雄叫びにも似た鳴き声。どれをとっても一流の『漢』と呼ぶに相応しい。


 まあうちのボスゴドラ性別♀なんですけどね。


「さあ!姉御!やっちゃってくれ!」
「ボスガァァァァ!(おうよ!)」
「く、くるよジバコイル!」
「ジババババ!」

 もう……ミロカロス(性別♂)とボスゴドラ(性別♀)は普通反対だよね……
 ボスゴドラ姐さん……貴方を漢に産んでやりたかった!!!

「アイアンヘッド!」
「目一杯ためて……今だ!ジャイロボール!」

 力と力のぶつかり合い。鋼の頭と高速回転した球体の激突。ギャリギャリと凄まじい金属音が響きわたった。

「もろはのずつき!」
「!……ジバコイル耐えてくれ!」
「ジバァァァ!」
「ボスゴォォォォ……」

 ボスゴドラは頭上に岩と鋼の力を収束させる。諸刃という名の通り、防御に回していた力をも攻撃に回す……そんな感じだ。
 特性は《いしあたま》の為反動ダメージはないがアレじゃあ防御が凄い心配になる。

「ドラァァァァァァアァァァァァァアアア!!!!!!」

 ボスゴドラさん……あんた本当に女なんですかい?
 ……というツッコミが入りそうな雄叫びをあげたボスゴドラは回転中のジバコイルに頭を思い切りぶつけた。

「ジバッ!」

 ジバコイルの回転が止まり地面に叩きつけられる。

「今だ!じしん!」
「しまった!」
「ドラァァァァァ!!」

 ボスゴドラは素早い挙動で足を地面に振り下ろし、衝撃波を撒き散らす。同時に立っていられないほどの揺れが全体を襲った。
 ーージバコイルも例外ではなく、4倍ダメージが直撃する。

「ジバ……」



 ジバコイルの戦闘不能を知らせる審判ユリーカの声が響き、俺の二回目のジム戦は終了した。
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