暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜青年と機動六課物語〜
第11話『レリックと仮面の少女』
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んだからな。
そして、気が抜けたのか俺の意識はそこで途絶えた…。
◇◇◇◇◇
その後、気を失っていた俺が目を覚ましたのは舎隊の医務室だった。どうやら、気を失ってる間にここまで運ばれたようだ。
シャマル「あら、目が覚めたみたいね。カズマくん」
カズマ「……シャマル…先生?」
シャマル「は〜い。シャマル先生で〜す」
カズマ「俺は……いったい…」
シャマル「神経系にダメージを受けて運動機能が麻痺したみたいね。もうダメージは大分抜けたから動かせるはずよ。ほらこれ握ってみて」
言われた通り渡されたボールを握り力を入れる………あ、本当だ。
シャマル「歩くのと話す位なら大丈夫だけど訓練はしちゃ駄目よ。明日は一日しっかり休むこと……いいわね?」
カズマ「はい、分かりました」
side白凰
白凰「………カズマ……キサラギですか…」
研究所に戻った私は再びその名前を口ずさむ。なぜでしょう……なぜ、この名前がとても気になるのか自分でもよく分かりません。しかし、どこか懐かしい感じが気がします。
ウェンディ「ハ〜ク!」
白凰「きゃあ!?」
考え事をしていたらいきなりウェンディが後ろから飛びついてきた。それに驚き悲鳴を上げてしまった……なんて、はしたない。
ウェンディ「おかえりっス!ハク」
白凰「ウ、ウェンディ!?いきなり何をするですか、あなたは!?」
ウェンディ「何って……抱きついてるだけっス」
白凰「だけって……とにかく離れなさい」
しぶしぶ、私から離れる。なぜかこの子にはとても懐かれている……なぜなんでしょうか。
白凰「まったく……ところで、ドクターは何処にいますか?」
ウェンディ「博士?博士ならウーノ姉と研究室にいるはずっスよ」
相変わらずウーノさんと一緒ですか……まあいいでしょう、今回は報告だけですし。
白凰「わかりました、それじゃあちょっと行ってきます」
ウェンディ「あ、それならあたしも――――」
白凰「いいですから、あなたは待ってなさい。後で構ってあげますから」
そう言い残しウェンディをその場に残して研究室にむかう、こうでもしないとあの子は何処までも付いてきますからね……あと、そんな子犬チックな目で見ないでください。
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