停止教室のヴァンパイア
三すくみ
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来日だな」
サーゼクスの後方には銀髪メイドであるグレイフィアがいたから、魔王の『女王』だし当然か。突然来るとは、人間界本家ではよく会っているがここでは初かもしれんな。アーシアも急いでリアス達と同様に跪いたが俺?俺はそんな事しないぞ。魔王以上の力の持ち主で、サーゼクスとは飲み友達だ。
「くつろいでくれたまえ、一誠君みたいにね。今日はプライベートで来ている」
「だろうと思ったよ。お前がオンの場合は、大抵が人間界本家に来る事が多いが今回はオフで来たようだな。グレイフィアがいるから当然か」
「こんばんは一誠様。その通りです、もしサーゼクス様がオンの状態でここに来られるならお止はしますが今回はオフで来ましたから」
「あははは、もしもオンでここに来ていると間違いなく一誠君のハリセンにより強制送還させられる所だからね」
手を上げて、俺らに畏まなくていいと促している。全員がそれに従い、立ち上がった。俺は普通にタメ口で会話しているので、リアス達は終始様子を見ていたがゼノヴィアはアーシアに誰だ?と聞くと魔王様だと答えた。
「やあ我が妹よ。しかしこの部屋は殺風景だ、年頃の娘達が集まるにしても魔法陣だらけと言うのはどうかと思う」
確かにな、そこは俺も同意だ。この部屋は、女の子らしい所が一切ない部屋だからか。サーゼクスは部屋を見渡しながらの苦笑である。
「お兄様、ど、どうしてここへ?」
怪訝そうに部長が聞くが、俺はもう慣れちまった。悪魔業界のトップが、人間界の学び舎であるこの部室に来ていいのか?と。普通なら疑問だが、散々人間界本家に来ては酒やら飲んで談笑ばかりしてるから疑問は零に等しい。するとサーゼクスは、一枚のプリント用紙を取り出した。
「何を言っているんだ。授業参観が近いのだろう?私も参加しようと思っていてね。ぜひとも妹が、勉学に励む姿を間近で見たいものだ」
そういえば担任が言ってたな。授業参観があるからとか言ってたが、俺には関係ないな。第一両親いねえし、今思うと俺は現実世界から一人で来た唯一の人間だからかもしれん。普通の家庭なら父親は有給を取って、母親と共に行く事が普通の家庭何だが俺は普通の家庭ではないからな。
両親はいなくとも、妻の奏や息子の優斗がいるから問題ないからだ。ただその悲しみというのは、たまにあるからかそれに関してはタブーな話題となる。
「グ、グレイフィアね?お兄様に伝えたのは」
「はい。学園からの報告は、グレモリー眷属のスケジュールを任されている私の元へ届きます。無論、サーゼクス様の『女王』でもありますので主へ報告も致しました」
それを聞き部長は嘆息するが、部長は余り乗り気じゃないのかな?
「報告を受けた私は魔王職が激務であろうと、休暇を入れてでも妹の授業参観に参
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