停止教室のヴァンパイア
三すくみ
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「冗談じゃないわ!」
リアスは眉を吊り下げて、怒りを露にした。内偵調査報告をしたらとても怒っていたが、それはそうだろう。何も連絡無しでグレモリーの領土にいた事と、朱乃の契約主がバラキエルだと伝えると頭を抱えていたリアス。親と一緒にいたいが為だけに、呼び出しくらったようなもんだ。今の季節は夏だから、制服も夏服で半袖だ。ブレザーを着る必要はなくなった訳。
「確かに、悪魔・天使・堕天使の三すくみのトップ会談がこの町で執り行われるとはいえ、突然堕天使の総督・副総督が私の縄張りに侵入し、営業妨害してた何て・・・・!しかも朱乃の契約主が、父親である堕天使幹部のバラキエルだとは流石の私でも気付かなかったわ」
営業妨害はしてないと思うがまあいいか。先週起きた事件が、天使・悪魔・堕天使の三すくみの関係に影響を及ぼした。結果として、一度トップ同士が集まって今後の三すくみ関係について話し合う事になった。
勿論俺も介入してしまったので、出席しないといけないし仲介役としての席を用意していると聞いたな。事件報告を部長がする事になったらしいが、正直な所俺が倒してしまった様なもんだし、後々来た白龍皇で終わった。
突然アザゼルが接触してきたが、何故か俺を指名してきた事は営業妨害とは言えるよな。俺以外悪魔だけど、拒んで人間である俺を指名してくる事はな。しかし駒王町にいると、色々イベントがあって楽しいな。
「しかしどうしたものかしら・・・・あちらの動きが分からない以上、こちらも動きづらいわ。相手は堕天使の総督。下手に接する事も出来ないわね」
考え込む部長。悪魔と堕天使の関係を、これ以上勝手に崩す訳にもいかないのだろう。堕天使側から大きな行動を取ってこない限り、悪魔側は動く事は出来ない。俺が仲介役として、話すれば良いんだが多分部長は忘れてるな。
「アザゼルは、昔からああいう男だよリアス」
「何だ。お前も来ていたのかサーゼクス」
突然この場に誰でもない声が聞こえたが、俺はすぐに反応して見せた。俺以外は、声のした方向へ視線を移してみると、紅髪の男であるサーゼクスがいた。リアス・朱乃・祐斗・小猫ちゃんは、その場で跪きアーシアは対応に困っていた。新顔のゼノヴィアは頭に疑問符を上げている。
「お、お、お、お兄様」
余りにも驚愕の声を出していた、というか仕事終わったのかよ。現魔王サーゼクス・ルシファーであるが、オンオフの切り替えが出来る魔王など今しかいない。セラフォルーもだが、基本的に現四大魔王はオンオフの切り替えにより軽い時があるのはとてもある話だ。ま、今回は後ろにグレイフィアがいるから恐らくオフで来たのだろうな。
「先日のコカビエルのような事はしないよ、アザゼルは。今回みたいに悪戯はするだろうけどね、しかし総督殿は予定よりも早い
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