暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story9:決意を新たに vsグラウモン
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狂うグラウモンへと視線を向ける。
「よっしゃ…行くぞ、皆!」
「「「おうッ!!」」」
「テリアモン、ブイモン! ゴーッ!!」
タクミの合図で、テリアモンとブイモンは同時に飛び出した。
攻撃方法は最初と同じ。スピードでかく乱し、攻撃を当てつつ避ける。
「“ブレイジングファイア”!」
「“ブンブンパンチ”!」
テリアモンは炎を吐き出し、ブイモンは両手のパンチを繰り出し、グラウモンへとダメージを与える。先程よりも、目に見えてダメージが通っている。
流石に反撃できない事に苛立ちを感じているグラウモンは、再び咆哮しブイモンへと狙いを定めた。どうやら一体ずつ相手するつもりらしい。
「させるか、ワームモン!」
「“ネバネバネット”!」
タクミの指示で、ワームモンはグラウモンの進む先へ、粘着力の強い網状の糸を吐き出す。
それが見事、ブイモンを追っていたグラウモンの足の裏にくっつき、グラウモンの気が逸らされ一瞬動きが止まった。
「まだまだ! “ネバネバネット”!」
そこへ更に網状の糸を吐き出し、グラウモンの両足の甲が見えないぐらいまで何度も重ねた。
糸によって足が動かなくなり、移動ができなくなったグラウモン。しかし彼はそんな糸を見て、口の中に炎を溜め始めた。
“エキゾーストフレイム”。爆音と共に口から炎の塊を放ち相手を焼き尽くす、グラウモンの必殺技だ。
どうやら彼はその炎で糸を焼き尽くそうとしているようだ。
―――しかし、こういう行動に出ることは予想できていた。
「ブイモン、テリアモン!」
「オッケー!」
「準備万端!」
タクミに名前を呼ばれた二体は、グラウモンの真下へと移動していた。
こうなることを予想できていたのだから、その対処―――もとい、それを利用した攻撃も、タクミは既に考えてあったのだ。
「いくよ、ブイモン。うまくやってね!」
「もちろん! テリアモンこそ!」
互いに見合って言うと、ほぼ同時に笑みがこぼれた。
そしてブイモンがテリアモンの前へ来ると、テリアモンは回転し小さな竜巻を作り上げる。
「“プチツイスター”!」
「ッ、おおおおぉぉぉぉ!!」
テリアモンの作り上げた竜巻は、ブイモンをさらい巻き上げる。
回転しながら竜巻の頂点から飛び出したブイモンは、自らの頭を突きだすように体勢をまっすぐにした。
狙うのは、グラウモンの―――顎!
「“ブイモンヘッド”!!」
「ッ!!?」
ブイモンは見事、グラウモンの顎へと頭突きを食らわせた。あまりに急な出来事に、構えていなかったグラウモンは
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