暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story9:決意を新たに vsグラウモン
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がいた。
 青に緑、オレンジと色とりどりの面々がいるその場所こそ、ザクソンに所属するハッカー達が集う場―――『ザクソンフォーラム』だ。


「わ〜、人が一杯だ〜!」

「で、でもこの人達全員ハッカーなんだよね…? な、なんか怖いな〜…」

「ビビることはねぇって! オレたちは強いんだからな!」


 おぉ〜、チビモン強気だな〜。ガブモンとの戦いで、自信でもついたかな?
 取りあえず、『アカウント狩り』についての聞き込みだ。そう決めて、ザクソンのハッカー達に話しかけていく。

 その内の一人に、反応が見られた。


「『アカウント狩り』について? …お前、何者だ?」

「電脳探偵…って言っても分からないか。取りあえず、探偵助手だと思ってください」

「探偵助手? ……『アカウント狩り』のことを調べる為に、一人で乗り込んで来たってのか?」


 彼の言葉に、俺は黙って頷いた。
 すると彼はしばらく沈黙を続けた後、重々しく口を開いた。


「……だったら、こいつを持って『クーロンLv.2』へ行ってみな。お前の知りたいことが、わかるだろうぜ」

「…? これは…?」


 彼が取り出したのは、顔に取り付ける仮面。しかし彼は俺の質問に、「黙ってもってけ」と言ってこれ以上話さないつもりのようだ。
 ……っと、それともう一つ。


「Lv.2っていうのは…?」

「なんだ、知らないのか?」


 話を聞くに、クーロンにはいくつかのエリアに分かれているようだ。
 ガラクタ公園がある場所がLv.1、そこからLv.2、3、4、5と五つのエリアで分かれるらしい。
 知らなかったな……とにかく、そこに行けば何かしらの情報を得られるらしい。


「…それなりの危険は覚悟しな。まぁ、ザクソンに乗り込んでくる度胸がありゃ、何とかなるだろ」


 確かに、アカウント狩りの主犯格達の方へ行くことな訳だから、何かしらあるのは覚悟しないとな……
 とにかく行ってみよう。













 さて、クーロンLv.2に到着した訳なんだが……


「ここがLv.2か〜…あんま変わんないな」

「でも、Lv.1よりも…なんか空気がピリピリするね…」

「わかるか、テリアモン?」


 俺の言葉に「うん…」と頷くテリアモン。それを見たチビモンもミノモンも、少し表情を強張らせた。
 おそらくハッカーがより多くはびこっているから、というのもあるだろうが……その分、この電脳世界を包み込む空気が明らかに違うのだ。

 …………あれ、電脳世界に空気? なんだ、この違和感は…?
 …まぁとりあえず、このまま進んでみよう。一応渡された仮面を手に奥へと進んで
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