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異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
遺跡出現までの10日間【3日目】 その2
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と俺の仲間たちが命がけで行ったんだ」

「え!?」

 思わず声を上げてしまう。

「聖騎士だけじゃあ遺跡ほぼ全体を効果範囲にいれている転送魔法なんてそうそうできない。あいつは俺たちが設置していた転送魔方陣に魔力を流し込んだだけだ、まあ一人で転送魔方陣を動かしちまったあいつが救ったことには変わりはないが間接的にも若い冒険者たちを助けれたんだ。あいつらも喜んでるだろうさ」

「そうなんですか……」

 しんみりとした空気が漂う。

「さ、いつまでも入ってたらのぼせちまう。まだまだ紹介するところはいっぱいあるぞ! さあ早く上がれ上がれ!」

「ハハハ、お酒は飲みませんからね」

 武器屋のおじさんと僕はわざと明るい声を出しながら銭湯を後にした。




 ☆ ☆ ☆




「こ、この果物おいしいですね!」

「そうだろ、これはマーゴンという果物でな……」

 僕と武器屋のおじさんは王都に沢山あるらしい屋台を回りながらいろんなものを食べ歩きしていた。武器屋のおじさんが紹介してくれる食べ物はとてもおいしくかった。元冒険者だけあってお勧めの保存食やお勧めのマント、おすすめの道具など色々なことを教えてくれた。

「そういえば防具の整備をお願いしたいんですけど」

 本日7本目のアイスル牛の串焼きにかぶりついている武器屋のおじさんに血で汚れてしまった防具の整備を頼む。

「まだ冒険者を続けるのか?」

 武器屋のおじさんが驚いた表情で僕を見る。

「はい、ローラさんたちの敵をとらないといけませんから」

 自分の心の中で何かが燃え上がるのを感じる。そうだ、あいつらを全員見つけ出してネダヤシニシテヤル。

「そ、そうか……。あ、あの防具は明後日までに整備しておく、暇なときに取りに来い」

 武器屋のおじさんが何故か半歩引きながら言った。明後日か……エリザベータさんの言ってた『遺跡』が出現するまでまだ猶予はあるな……。

「は、放してくださいっ!!!」

「「!?」」

 突然後ろから女の子の叫び声が上がる。僕と武器屋のおじさんは急いで後ろを振り向き声がした所を見る。あ、あれは……

「いいじゃねぇかよちょっとくらいよぉ」

「そうだって、俺らにちょっくら付き合ってくれるだけでいいんだぜぇゲヒヒ」

「キャッ、やめてください!」

 ……チンピラみたいな恰好をした5,6人の男のエルフが茶色の髪をポニーテールにした少女エルフを取り囲んでいた。っていうかあれはアカリちゃん……?

「お、お姉ちゃんに近寄るな!」

「うっせぇんだよ! ガキがッ!!」

「ゴボッ!?」

 白髪のエルフ君が果敢にとびかかるが目つきの悪い赤色の髪を逆立たせたエルフに
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