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異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
遺跡出現までの10日間【2日目】 その4
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ウムが返ってきた。今度は何だ……? 玉……? 戻ってきたオウムが僕の手のひらにポトリと丸い球を落としてくる。

「お、それ煙玉だな、そんなのもたまに落ちてるんだよなぁ」

 槍使いのエルフさんが僕の手のひらを覗き込んで言う。け、煙玉か……一応とっておこう……。僕は煙玉を腰のポーチにしまった。その後も短剣使いのエルフさんと槍使いのエルフさんとローラさんのコンビネーションでどんどんダークスライムを倒していく。もちろん僕はひたすら核集め。

「あれ、まだライトたち来てないみたいね」

 あっという間にライトさんがいっていた大広間につく。凄い広いな……体育館3つ分くらいありそうだ。
 僕はすべて大理石で作られた大広間をぐるりと見渡す。

「ん?」

「どうしたのケント君?」

 僕の声に一番近くにいたローラさんが反応する。

「いや、今何かユラって揺れたような……」

 背筋に寒気が走る。なんだこの感覚

「え、ちょっと怖いこと言わないでよ! キスのことまだ根に持ってるのー?」

「い、いや違いますって! でもなんか変な感じが……」

「なんだ? 急に怖くなったのか?」

 僕たちから一番離れていた短剣使いのエルフがニヤニヤ笑いながら僕に近づいてくる。あ、あれは―――――――――――――

「よけろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 叫びながら僕は全速力で短剣使いのエルフに向かって走って行くが―――――――――

「え―――――――――――」

 次の瞬間、短剣使いのエルフの胴体と足が離れる。

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 ローラさんの悲鳴が大広間に響き渡った。


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