月光校庭のエクスカリバー
彼は至った×真実からの極秘事項発言
[6/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だ生きたかった。研究施設から一人逃げ出し、森の中で血反吐を吐きながら走った僕はそれだけを考えていた。森を抜け、とある上級悪魔の少女と出会った時、命の灯火が消えかかっていた。
「あなたは何を望むの?」
死に逝く間際の僕を抱えて、紅髪の少女は問う。擦れていく視界の中で僕は一言だけ呟いてた・・・・助けて、と。僕の命・僕の仲間・僕の人生・僕の願い・僕の力・僕の才能を。僕を・・・・ただただ、それらを籠めて願った。それが人間としての最後の言葉だった。
「・・・・悪魔として生きる。それが我が主の願いであり、僕の願いでもあった。それでもいいと思った。けれど・・・・エクスカリバーへの憎悪と同志の無念だけは忘れられなかった・・・・いや、忘れても良かった。僕には・・・・」
今最高の仲間がいるんだ、一誠君に小猫ちゃん。復讐にかけられた僕を助けてくれた。特に一誠君はそれを気付きながらも、復讐の為に生きてきた僕を冷静な心で見てくれたし、一緒に鍛錬もしてくれた良い友と出会えた。共に聖剣使いを探し回っていた時に気付いたんだ。
『それだけで十分じゃないのか?』
と。だけど、同志達の魂が復讐を願っているとしたら、僕は憎悪の魔剣を降ろす訳にもいかない。だけどその想いは解き放たれた・・・・自分達の事はどうでもいいと、君だけでも生きてくれ。同志達は僕に復讐を願っていなかったし、願ってはいなかったんだ!
「でも全てが終わった訳じゃない」
そう終わりではない、目の前にある邪悪を打ち倒さないと僕達の悲劇は繰り返される。
「バルパー・ガリレイ。貴方を滅ぼさない限り、第二第三の僕達が生を無視される」
「ふん。研究に犠牲は憑き物だと、昔から言うではないか。ただそれだけの事だぞ?」
やはりあなたは邪悪すぎる!その時念話が飛んできた!相手は一誠君だった。
『木場、いや祐斗よ。フリードとエクスカリバーを倒せ!お前なら出来るはずだ!お前はリアス・グレモリーの「騎士」であり、俺の仲間で俺の友だ。戦え、あいつらの想い、魂を犠牲にしてはいけない』
後ろにいたリアス先輩達も次々と言ってくる。
「祐斗!やりなさい!自分で決着をつけるの!エクスカリバーを超えなさい!貴方は、このリアス・グレモリーの眷属なのだから!私の『騎士』は、エクスカリバー如きに負けはしないわ!」
「祐斗君!信じてますわよ!」
部長、副部長・・・・リアス部長!朱乃さん!
「・・・・祐斗先輩!」
小猫ちゃん。
「ファイトです!」
「祐斗さん、頑張ってください」
アーシアさん。・・・・皆。
「ハハハ!何泣いてんだよ?幽霊ちゃん達と戦場のど真ん中で、楽しく歌っちゃってさ。ウザいったらありゃしない。もう最悪。俺的にあの歌が大嫌い何スよ。聞く
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ