月光校庭のエクスカリバー
彼は至った×真実からの極秘事項発言
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結果がこれか。あの天使の事だ、被験者から因子を抜き出すにしても殺す事はしてないか。その分だけは、私よりも人道的と言える。くくくくく」
愉快そうにバルパーは笑う。木場もゼノヴィアも、バルパーの研究から始まる因果に巻き込まれたという感じだな。
「・・・・同志達を殺して、聖剣適性の因子を抜いたのか?」
木場が殺気を籠った口ぶりでバルパーに聞く。
「そうだ。この球体はその時の物だぞ?三つ程フリード達に使ったが、これは最後の一つだ」
「ヒャハハハハ!俺以外の奴らは、途中で因子に体が付いていけなくなって死んじまったけどな!うーん、そう考えると俺様はスペシャルだねぇ」
「・・・・バルパー・ガリレイ。自分の研究、自分の欲望の為、どれだけの命を持て遊んだ・・・・」
木場よ落ち着け。こういう時は、冷静になって考えた方がいいと教えたはずだが恐らく怒りで忘れているな。木場の手が震え、怒りから生み出される魔力のオーラが奴の全身を覆った。凄まじい程の迫力だな。
「それだけ言うのならば、この因子の結晶を貴様にくれてやる。環境が整えた後で、量産出来る段階まで研究は進んでいる。まずはこの町をコカビエルと共に破壊しよう。あとは世界各地で、保管されている伝説の聖剣をかき集めようか。聖剣使いを大量量産し、統合されたエクスカリバーを用いてミカエルとヴァチカンに戦争を仕掛けてくれる。私を断罪した愚かな天使共と信徒共に、私の研究を見せつけてやるのだよ」
それがバルパーとコカビエルが手を組んだという訳か、俺は一人部屋にいて画面越しで見ているともう少しで二十分経過する。まだかよサーゼクスは。
『相棒が行ったらいいのではないのか?』
『赤龍帝だろうが、神だから簡単に争い事には巻き込まなくてね。基本的に介入をしてはいけない、と言うルールがあるのさドライグ』
『神っていうのはただ見守ってるだけなのか。だがいつか行く時があるのだろう?』
『悪魔の加勢が来ても治まらない場合は、俺がやるしかない。それか白龍皇が出てくるかだな、確か堕天使の所にいるとアザゼルから聞いた』
俺とドライグが念話してた時に変化があった。木場が因子の結晶を手に取った所だったが、恐らくバルパーが興味を無くしたから木場の手元にあるのだろう。木場は、哀しそうに愛しそうに懐かしそうにその結晶を撫でていた。
すると結晶が光り出したが、光は校庭を包み込むように拡大していく。校庭の地面に、各所からポツポツと浮いて形となる。人のカタチになって、木場の周囲を囲むように出てきたのは、青白く光を放つ少年少女達だった。
「恐らく戦場に漂う様々な力が、因子の球体から魂を解き放ったのか」
画面越しに見ると、朱乃が俺と同じ事を言っていたように聞こえる。それに駒王学園には、魔剣
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