月光校庭のエクスカリバー
彼は至った×真実からの極秘事項発言
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バーの核になっている『欠片』を回収出来れば問題ない。フリードが使っている以上、あれは聖剣であって聖剣では無い。聖剣とて普通の武器と同じだが、使う者によって場合も変わる・・・・あれは異形の剣だ」
「くくく・・・・」
あれは確かに異形だな。俺が持っている聖剣エクスカリバーは、黄金で柄は所々に装飾されているし宝玉がいくつもついている。更に付け加えれば、俺の魔力で創った物だから俺でしか触れられないようにしてる。俺専用ではあるが、ここでバルパーは笑っていた。
「バルパー・ガリレイ、僕は『聖剣計画』の生き残りだ。いや正確には貴方に殺された身、悪魔に転生した事で生き永られている」
至って冷静にバルパーに告げる木場だが、その瞳には憎悪の炎が宿っていた。バルパーの答え次第では一触即発だな。
「ほう、あの計画の生き残りか。これは数奇なものだが、こんな極東の国で会う事になろうとは縁を感じるな。ふふふ」
嫌な笑い方をしているバルパー。小バカにしてるようなものだな。
「私は聖剣が好きなのだよ。それこそ夢にまで見る程に、幼少の頃エクスカリバーの伝記に心を躍らせたからなのだろうな。だからこそ、自分に聖剣使いの適性がないと知った時の絶望だった。自分では使えないからこそ、使える者に憧れを抱いた。その想いは高まり、聖剣を使える者を人工的に創り出す研究に没頭するようになったのだよ。そして完成した事だから、君達のお蔭だ」
「何?完成?僕達を失敗作だと断じて処分したじゃないか!」
眉を吊り上げ、怪訝な様子の木場だった。確かに表では失敗と言ってたかもしれない、だがそれは裏があったのだ。アスモデウスが調査したお蔭で知る事になった本当の事実を。
「聖剣を使用する時、必要な因子がある事に気付いた私はその因子の数値で適性調査した。被験者の少年少女、ほぼ全員に因子はある物の、どれもエクスカリバーを扱える数値に満たさなかったのだ。そこで一つの結論に至った。ならば『因子だけを抽出し、集める事は出来ないか?』・・・・とな」
「なるほど。読めたぞ。聖剣使いが祝福を受ける時、体に入れられるのは・・・・」
どうやらゼノヴィアは気付いたようだが、俺もアスモデウスからの報告を聞いた時は驚いた。疑問に思う皆を置いて、バルパーは更に続ける。
「そうだ、聖剣使いの少女よ。持っている者達から、聖なる因子を抜き取って結晶を作ったのだ。こんな風に」
バルパーが懐から光り輝く球体を取り出した。眩い光だな、あれは聖なるオーラの結晶だ。
「これにより、聖剣使いの研究は飛躍的に向上した。それなのに教会の者共は、私だけを異端排除されたのだ。研究資料だけを奪ってな。貴殿を見るに、私の研究は誰かに引き継がれているようだ。ミカエルめ。あれだけ私を断罪しておいて、その
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