月光校庭のエクスカリバー
聖剣への想い×教会側と悪魔側との仲介
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異を唱えたイリナだが普通の反応だろう。
「イリナ、正直言って私達だけでは三本回収とコカビエルとの戦闘は辛い」
「それは分かるわ。一誠君は良い戦力になるけど」
「最低でも私達は、三本のエクスカリバーを破壊して逃げ帰ってくればいい。私達のエクスカリバーも奪われるぐらいなら、自らの手で壊せばいいだろう。奥の手をを使ったとしても、任務を終えて無事帰還する確率は三割だ」
「それでも高い確率だと、私達は覚悟を決めてこの国に来たはずよ」
「そうだな・・・・上にも任務随行して来いと送り出されたから、自己犠牲に等しい」
「それこそ、私達信徒の本懐じゃないの」
「気が変わったのさ。私の信仰は柔軟でね、いつでもベストなカタチで動き出す」
「貴女ね!前から思っていたけど、信仰心が微妙に可笑しいわ!」
「否定はしないよ。だが任務を随行して無事帰れる事こそが、本当の信仰だと信じる。生きて、これからも主の為に戦う・・・・違うか?」
「・・・・違わないわ。でも」
「だからこそ、悪魔の力は借りない。代わりに、兵藤の力でありドラゴンの力を借りる。上も兵藤の力を借りるなとは言っていないし、ミカエル様だって言ってたじゃないか。頼るのなら兵藤を頼れとな」
まあ確かに俺は人間であり、どこも所属してないからな。
『確かにそうだな。悪魔の力じゃなくて、ドラゴンの力とは考えたものだな相棒』
『ああそうだな。さっきまで寝てたかドライグ?』
『出番がないから寝てただけだ』
「まさかこんな極東の島国で、赤龍帝に会えるとは思わなかった。どこにも所属してないとはいえ、ドラゴンの力は健在と見ているよ。伝説通りなら、力を最大まで高めれば魔王並になれるんだろう?魔王並の力ならエクスカリバーも楽々破壊出来るだろうし、この出会いも主のお導きと見るべきだね」
「た、確かに一誠君の力を借りるなとは言ってこなかったわ。ミカエル様の盟友なら、何とかなるかもしれない。でも屁理屈すぎるわよ!やっぱり貴女の信仰心は変だわ!」
「変で結構。しかしイリナ、彼とは幼馴染だろう?信じてみようじゃないか、ドラゴンの力を」
ゼノヴィアの言葉にイリナも黙り、承知の空気が出た。あとはコイツらの承諾を得ないと。
「俺の力もいいが、コイツらも良い力になるぞ。特に木場は既に冷静だ、聖剣を見ても憎悪や殺気が無いのは分かるだろう?」
「確かに。昨日の魔剣使いは憎悪で一杯だったが、今は微塵も感じないくらい冷静だ。何かしたのか兵藤?」
「少し修行させただけだから、お蔭で憎悪や殺気は飛ばさなくなった。コカビエルとも冷静で戦えるだろう」
商談成立したので、俺は地図を出してペンで丸をした所を何回もしてイリナ達に見せた。
「この丸は神父
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