月光校庭のエクスカリバー
聖剣への想い×教会側と悪魔側との仲介
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かここに来た時には、出張費みたいなのを貰っている気がするが何があったのか様子見となったが原因が分かった。
「えー、迷える子羊にお恵みを〜」
「どうか、天の父に代わって哀れな私たちにお慈悲をぉぉぉぉ!」
そのシスターは、間違いなくイリナとゼノヴィアだと確認した。しかも凄く浮く存在となっていたので、一般市民からすると関わると面倒になるから近付かないようにしていた。俺はさっき買ったハンバーガーを口に入れながら近付いて行くが、路頭で祈りを捧げる白ローブの女の子二人。
白装束だからか、目立つなと思いながらだったが何やら相当困っている様子と見た。あの事件は解決したはずだが、足元には絵画らしき物があった。俺は絵画とかをよく鑑定する側の人間からしても、本物か偽物かを見る目を持っているから一発で贋作だと判断した。
「何て事だ。これが超先進国であり経済大国日本の現実、これだから信仰の匂いもしない国は嫌何だ」
「毒付かないでゼノヴィア。路銀の尽きた私達はこうやって、異教徒共の慈悲無しでは食事も摂れないのよ?ああ、パン一つさえ買えない私達!」
「ふん。元はと言えば、お前が詐欺紛いの変な絵画を購入するからだ。兵藤には感謝したが、また騙されるとは思わなかったぞ」
ゼノヴィアが指差す方に絵画があるが、俺から見ても見事な贋作だ。聖人らしき者が描かれていたが、どこぞの展覧会擬きで偽物を売る者がまだいるとはな。橘刑事に連絡入れないとな。
「何を言うの!この絵には聖なる御方が描かれているのよ!展示会の関係者もそんな事を言っていたわよ!」
「じゃあ誰だか分かるのか?私には誰一人脳裏に浮かばない」
確かにあれは酷い絵だ、外国風で貧相な服装で頭の上には天使の輪っかがあって、背景は赤ちゃん天使がラッパを吹いている。くくくっ・・・・ダメだ。笑いが止まらないが、何処からどう見ても贋作だからなあれは。
「・・・・多分、ペトロ・・・・様?」
「ふざけるな。聖ペトロがこんな訳が無いだろう」
「いいえこんなのよ!私には分かるもん!」
「ああどうしてこんなのが私のパートナー何だ・・・・主よ、これも試練ですか?」
「ちょっと、頭を抱えないでよ。貴女って、沈む時はとことん沈むわよね」
「うるさい!これだから、プロテスタントは異教徒だと言うんだ!我々カトリックと価値観が違う!聖人をもっと敬え!」
「何よ!古臭い仕来りに縛られてるカトリックの方が可笑しいのよ!」
「何だと異教徒め」
「何よ異教徒」
喧嘩が始まったが、道端でやらないで欲しい。取り締まりも結構苦労するんだぜ?ああ言うのは性質が悪い方何だから、木場と小猫ちゃんは苦笑いか失笑している。すると遠くから腹の音が聞こえてきたが、相当食ってないんだな
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