遺跡出現までの10日間【2日目】 その2
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で自己紹介をする。
「君武器持ってないね? 魔法使い?」
ローラさんは僕をジロジロ見ながら言ってくる。
「え、あ、武器はこれです……」
両腕を上げて武器屋のおじさんにもらったナックルを見せる。
「へぇ……、珍しいもの使うんだね……」
「おいおい、俺をおいて話を進めるな!」
ライトさんが僕とローラさんの間に割って入る。
「とりあえず今から『ブラックスライム』50体の討伐をするぞ。遺跡はここから一番近い第1遺跡『マター』だ、あまり強くないが気を引き締めていくぞ」
「「「「「「「おう!」」」」」」」
ライトさんの言葉が終わると同時にテーブルに座っていたエルフさんたちが一斉に立ち上がる。
「じゃ、転送魔方陣の前に30分後に集合! 解散!!」
「じゃ、ケント君はおねーさんと一緒に露店まわろっかぁ。」
「あ、冒険に役立つ物とか教えていただければありがたいです……」
「お、いいよいいよ。じゃ着いてきてー」
「は、はい!」
「お、おれも行くぞ!!」
「えー、ライトは来なくていいよ」
「んなっ!?」
「さ、いこいこケント君!」
「りょ、了解です!」
ローラさんに冷めた態度をとられたライトさんはガーンとその場にうなだれる。それを横目で見ながら僕はローラさんに手を引かれていった。
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