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異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
遺跡出現までの10日間【2日目】 その2
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険者用の道具とか売っている場所ってどこにありますか?」

 宿屋に何人もの冒険者らしき人たちがいたことから恐らく冒険者用の店があると判断した僕は、壊れた防具を奥の方へ持っていこうとする武器屋のおじさんに声をかける。

「あんた『集会所』に行ってないのか?」

 武器屋のおじさんが驚いた表情を見せる。

「集会所……?」

「あぁ、沢山の冒険者ギルドが集まるところだ、そこで依頼を受けたりすることができるし冒険に必要な物もたくさん売っている。まあ例外があって『王国公認ギルド』はそこから依頼をあまり受けないがな」

「そ、そうなんですかぁ……そこに行くまでの道って教えてもらえますか?」

「あぁ、構わんぞ」


 ☆ ☆ ☆



「こ、ここが集会所かぁ……」

 武器屋のおじさんに書いてもらった地図を見ながら武器屋から15分ほど歩くと沢山のエルフたちが集まっている大きな広場に出る。あちこちに露店が並んでおり冒険に役立ちそうな物が色々売ってあるのが遠目で見てもわかる。

「お、朝の不思議君じゃん!」

「!?」

 僕の目の前にいきなり金髪のエルフが現れる。

「ど、どうもぉ……」

「そう言えばお前、どこのギルド入ってんの?」

「え……」

 金髪エルフ―――――――ライトさんの質問に僕は戸惑う。確かギルドはアリスから勧誘を受けていたけど……。

「ギルドには所属してないです……。僕、王都に来たばっかりでギルドの仕組みとかわからないんです……」

「へえ、だったらうちのギルド体験してみないか? 見たところそのオウム従えているところ見ると結構強そうだし。どうかな?」

「あ、え……」

 僕は急な勧誘にしどろもどろになる。体験か……いいかもしれない。ギルドってのを体験してみたいし……。

「じゃ、じゃあ体験扱いで……」

「お、そうか。じゃあついてきな!」

「は、はい!」

 駆け出したライトさんの背中を急いで追う。

 ☆ ☆ ☆

「お、おっかえりー」

 軽い感じで赤色のローブをまとった赤色の髪を後ろで結い上げた右目に泣き黒子があるお姉さんが手を振ってきた。後ろには鎧を纏ったエルフさんたちが7人テーブルでくつろいでいる。

「おう、しっかり勧誘してきたぜ!」

「お、今朝の可愛い坊やジャーン! よろしくね!」

 ライトさんの言葉を完全に無視して赤色のローブをまとったエルフさんは僕の両肩をつかんでくる。

「よ、よろしくお願いします」

 甘い香りが僕の鼻孔をくすぐり頭がぼうっとなる。

「あたしの名前はローラ。下級魔法使いの資格を持ってるよ。君の名前は?」

「け、ケントです」

 とりあえず下の名前だけ
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