第4話 遺跡出現までの10日間【2日目】 その1
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」
「とぼけても無駄だよ、えいっ」
「グギョッ!?」
オウムは僕の言葉に首をかしげてとぼけるので僕はオウムのクチバシにでこピンすると食堂へ向かう。
「よいしょ」
「グギョ」
少し長い廊下を歩いて食堂につくと僕とオウム(?)は近くにあった古びた木のテーブルにつく。周りを見渡すとまだ早い時間帯なのに鎧やらローブやらを纏った何人ものエルフ達がテーブルで食事についている。
「朝はバイキングになっているのでお好きなものを選んでとってください。値段は一律銀貨1枚です」
「わ、わかりました……こ、こいつの分も払わないといけないですか……」
「グギョ!」
おい、当たり前だみたいな感じで背筋を伸ばすのやめてよオウム……。
「そうなりますね……というかその鳥、『レバルドオウム』ですよね。手なずけたんですか……お強いんですね……」
白髪のエルフ君は僕を尊敬のまなざしで見てくる。
「ハハハ、とりあえずこいつの分合わせて銀貨2枚です」
僕は革袋の中から銀貨を2枚取り出すと白髪のエルフ君に渡す。白髪のエルフ君は一礼してそれを受け取るとタッタッタッと中坊があると思われるところに走って行った。
「グギョギョグエ!」
赤色のオウムは早くしろと言わんばかりに僕の頭上を飛び回る。
「はいはい、わかったよ……」
僕はテーブルから立ち上がると色々な物がならべてある巨大なテーブルに並べられてある食材をとろうとテーブルに向かって歩いて行く。
「おいお前」
「はい?」
突然後ろから声を掛けられる。振り向くと複数のエルフが座っているテーブルから金髪の髪を逆立たせたエルフが立ち上がり僕に近づいてくる。
「見ない顔だな? 冒険者かなんかか? というかエルフなのかお前?」
ち、近いですよ顔……。
「き、昨日この国についた冒険者です……種族はエルフではないです」
僕は若干引き下がりながら金髪のエルフの質問に答える。
「へぇ、俺の名前はライト。ここあたりじゃ結構有名なギルド率いてるもんだ。ま、縁があったらよろしくな」
「は、はい。よろしくお願いします」
ライトと名乗ったエルフは僕ににっこりほほ笑むと仲間たちがいるテーブルへと戻っていった。って言うかオウム、僕が話している間に肉をついばんでるんじゃない。僕はオウムがつっついていたハムみたいなものとサンドイッチを3つ取ると自分が元いたテーブルに戻る。
「いただきます」
「グギョギョ」
僕はオウムと一緒にこの世界初の朝食についた。
☆ ☆ ☆
「さて、今からどうしよっかなぁ……」
朝食をオウムと一緒に食べ終えた僕は自室に戻ると思いっき
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