月光校庭のエクスカリバー
会合×聖剣対魔剣
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い振舞わせてもらうわ」
「それはいらんだろう。俺も情報を集めないといけないからな。イリナ、ゼノヴィア行くぞ」
リアスの誘いを俺が断って俺達は、その場をあとにしようとするが不意に二人の視線が部屋の隅にいた人物に目を合わせた。
「まさかここにいるとは思わなかったが『魔女』アーシア・アルジェントか?まさかこの地で会うとはな」
『魔女』と呼ばれ、ビクッとアーシアは体を震わせた。その言葉は、アーシアにとって辛いものだ。イリナもそれに気づいたのか、まじまじと見ていた。
「貴女が、一時期内部で噂になっていた『魔女』になった元『聖女』さん?悪魔や堕天使をも癒す能力を持っていたらしいわね?追放されどこかに流された、と聞いていたけど悪魔になっているとは思わなかったわ」
「・・・・あ、あの・・・・私は・・・・」
二人に言い寄られて対応に困るアーシア。俺?俺は静観している。
「大丈夫よ。ここで見た事は上に伝えないから安心して。『聖女』アーシアの周囲にいた方々に今の貴女の状況を話したら、ショックを受けるでしょうからね」
「・・・・・」
イリナの言葉に、アーシアは複雑極まりない表情を浮かべていた。
「しかし悪魔か。『聖女』と呼ばれていた者。堕ちる所まで堕ちるものだが、まだ我らの神を信じているのか?」
「ゼノヴィア。悪魔になった彼女が、主を信仰しているはず無いでしょ?」
呆れた様子でイリナが言った。
「いや、その子から信仰の匂い・・・・香りがする。抽象的な言い方かもしれないが、私はそういうのに敏感でね。背信行為をする輩でも、罪の意識を感じながら信仰心を忘れない者がいる。それと同じものがその子から伝わってくるのだよ」
ゼノヴィアが目を細めながら言うと、イリナが興味深そうにまじまじとアーシアを見る。
「そうなの?アーシアさんは、悪魔になったその身でも主を信じているのかしら?」
その問いかけにアーシアは悲しそうな表情で言う。
「・・・・捨て切れないだけです。ずっと信じてきたのですから・・・・」
それを聞き、ゼノヴィアは布に包まれたものを突き出す。
「そうか。それならば今すぐ私達に斬られるといい、今なら神の名の下に断罪しよう。罪深くとも我らの神ならば、救いの手を差し伸べて下さるはずだ」
ゼノヴィアが、アーシアに近づこうとしたので俺が止めた。
「止めておけ。今はアーシアより、もっと大事な使命があるだろう?ここは俺の顔で許してやってくれないか・・・・そうじゃないと俺がお前達を斬らないといけなくなる」
ゼノヴィアにそう言ったら、大人しくなってくれた。聖剣を布に包みこみ、今度こそ去ろうとしたら木場が文句を言ってきた。
「その前に僕と戦ってくれないかな?聖剣使いさ
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